ガンダム・ザ・バトルマスター ガンダム・ザ・バトルマスターの概要

ガンダム・ザ・バトルマスター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 01:11 UTC 版)

ガンダム・ザ・バトルマスター
ジャンル 対戦型格闘ゲーム
対応機種 PlayStation
開発元 ナツメ
発売元 バンダイ
人数 1 - 2人
メディア CD-ROM
発売日 1997年6月20日
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本項では続編『ガンダム・ザ・バトルマスター2』とその北米版にあたる "GUNDAM BATTLE ASSAULT"、およびシリーズ関連タイトルについても述べる。

概要

グラフィックは2Dだが、登場する機体は「モーションパーツシステム」により体の各部分を独立して描写しており(スプライトを使った多関節)、機体の動きに伴って体の各部分が干渉し合いガシャガシャと動く重量感を表現している。

また、登場機体のサイズは原作の記述に基づいている。例えばRX-78ガンダムνガンダムでも原作通り身長差があり、中ボスのビグ・ザムサイコガンダムMK-IIIノイエ・ジールなどは、接近した状態では画面に足しか見えないということもある(原作に忠実という訳でもなく、クィン・マンサは原作より小さい)。また、ビグザムはそのサイズゆえに移動そのものが攻撃になるが方向転換すらできない、νガンダムがフィン・ファンネルを打撃武器として使用する攻撃など、本作は単なるガンダムの格闘ゲームという枠を越えて、特異なゲーム性と世界観を確立している。

登場する機体は本作オリジナルの「サイコガンダムMk-III」を除いては既存のガンダムシリーズから採用しているが、世界観はゲームオリジナルのものとなっており、各機体に搭乗するパイロットも本作オリジナルのキャラクターである。パイロットキャラクターデザインは重田敦司。世界観の違いから、原作では登場時期に10年以上の開きがある機体も、本作の世界観においては技術的な差は存在しないという設定となっている。

北米での展開

日本国内では2作のみで終了した『バトルマスター』シリーズであるが、『ガンダム・ザ・バトルマスター2』を北米向けにアレンジした『GUNDAM BATTLE ASSAULT』が好評だったため、北米ではその後も独自の展開を続けており、その一部は『バトルマスター』のタイトルが付かない形で日本にも逆輸入されている。

初期の日本版と異なり、北米版では各メカのパイロットは原作のキャラクターと同一人物が操縦しているという設定であり、これらを元に逆移植された日本版でも反映されている。『バトルマスター』シリーズのオリジナルMAであったサイコガンダムMk-IIIは、『BATTLE ASSAULT』ではヴァルダー・ファーキル、『BATTLE ASSAULT 2』ではウルベ・イシカワがそれぞれパイロットになっている。

ナツメ開発・バンダイ発売であるためか、『BATTLE ASSAULT 2』におけるガンダムエピオンの必殺技は、日本で発売されたスーパーファミコン用ソフト『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』でも使用していた必殺技(オーラをまとった後に方向を決めて突進する突進技)が採用されている。

シリーズ関連作品

ガンダム・ザ・バトルマスター(PlayStation1997年6月20日発売)
パイロットは全てオリジナルキャラクターで、本作独自のストーリーが展開される。全10体が使用可能で、他にCPU専用のボス機体も3体登場する。
ガンダム・ザ・バトルマスター2(PlayStation、1998年3月12日発売)
前作同様にパイロットは全てオリジナルキャラクター。前作の13体は全て続投の上でボス機体も使用可能になり、新たな機体を追加して全20体を使用可能。
本作の音源は、CD-DAを採用しているためサウンドトラックとしても機能する。
GUNDAM BATTLE ASSAULT(PlayStation、2000年11月6日発売 / 2001年4月26日限定発売)
『バトルマスター2』の北米ローカライズ版。前作『バトルマスター』は北米で発売されなかったため、『BATTLE ASSAULT』シリーズとしては第1作となる。
パイロットが全て原作アニメのキャラクターに変更された他、ハンマ・ハンマが削除された代わりに現地で人気が高かったウイングガンダムが追加された。
PlayStation 2用ソフト『機動戦士ガンダム』の購入者特典としてメッセージが英語のまま日本仕様のPlayStationで動くようにローカライズされた『ガンダムバトルアサルト』が2000年12月21日から2001年1月31日までの受付期間限定で通信販売された。
GUNDAM BATTLE ASSAULT 2(PlayStation、2002年7月17日発売)
北米のみで発売された『BATTLE ASSAULT』の続編。『機動武闘伝Gガンダム』と『新機動戦記ガンダムW』の機体が追加され、全30体が使用可能。ストーリーモードで使用できる8体のみ、必殺技を使う際にパイロットのカットインと北米版の声優によるボイスが付いている。PlayStation末期の発売のため、20ドルの低価格ソフトとして販売された。
SIMPLEキャラクター2000シリーズ THEバトル(PlayStation、2002年10月10日 2本同時発売)
『BATTLE ASSAULT 2』を日本向けにローカライズして『Vol.12 機動武闘伝Gガンダム THEバトル』と『Vol.13 新機動戦記ガンダムW THEバトル』の2本に分割し、2,000円の低価格ソフトとして販売した作品。初期状態で使用できる各6体を全てクリアすることで、『Gガンダム』は『ガンダムW』の、『ガンダムW』は『Gガンダム』のデータをロード可能になり、互いの最初に選択できる機体が使える様になるが、一方でしか出現しない機体も存在する(各ソフトで最大24体ずつが使用可能、北米版と比較して6体ずつ少なくなる)。『BATTLE ASSAULT 2』とは違い声優の起用はなく、ムービーやカットインの演出なども用意されていない。
MOBILE SUIT GUNDAM SEED BATTLE ASSAULT(ゲームボーイアドバンス2004年8月10日発売)
登場機体は『機動戦士ガンダムSEED』のものに一新され、隠しとして外伝作品『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』からの機体も登場する。北米における『SEED』のテレビアニメ放送に合わせて発売されたこともあり、後半の機体は一部しか登場しない。
日本では下記の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の隠し要素としてメッセージが英語のまま同時収録されている。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY(ゲームボーイアドバンス、2004年11月25日発売)
上記の北米版のローカライズ版にあたるが、タイトル通り『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の機体を追加してキャラクター数が倍近くに増加している。日本における『SEED DESTINY』のテレビアニメ放送に合わせて発売されたこともあり、インパルスからセイバーガンダムまでの序盤の主要機体の登場に留まり、北米版にはあったストーリーモードも存在しない。キラ・ヤマトなどの『SEED』作品のキャラクターは『SEED』の設定で登場し、外伝作品の『SEED ASTRAY』のキャラクター(ロウ・ギュールなど)も登場する。また、必殺技のボイスには声優を起用している。
BATTLE ASSAULT 3 FEATURING MOBILE SUIT GUNDAM SEED(PlayStation 22004年12月7日発売)
北米版のみ発売。ハードがPS2に移行したことで3Dグラフィックとなり、GBA版と同様に『機動戦士ガンダムSEED』をテーマとしている。



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