オルタネート オルタネートの概要

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オルタネート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/10/27 09:34 UTC 版)

オルタネート Alternate
著者	加藤シゲアキ
イラスト	久野遥子
発行日	2020年11月19日
発行元	新潮社
国	日本
言語	日本語
形態	文学作品
ページ数	384
公式サイト	https://www.shinchosha.co.jp/
コード	ISBN 978-4-10-353731-1 ISBN 978-4-10-104023-3（文庫本）
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ポータル 文学

高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須のウェブサービスとなった現代で、東京の円明学園高等学校を主な舞台として、3人の少年少女とそれを取り巻く人々が「オルタネート」を媒介にして交錯してゆく青春小説、群像劇。

概要

自身5作目の長編小説（短編集を含めると6作目）。小説新潮にて2020年1月号から9月号まで連載後、11月19日に単行本として刊行された。第1回が掲載された2020年1月号は、小説新潮の記録に残る60年余の歴史で初の重版となった^[1]。

第164回直木賞候補に選出^[2]。第42回吉川英治文学新人賞を受賞^[3]。ジャニーズ事務所所属タレントの文学賞受賞は初。現役アイドルとしての文学賞受賞としても過去に例はない。そのほか、第8回高校生直木賞受賞^[4]、ダ・ヴィンチ「BOOK OF THE YEAR 2021」小説部門 第1位^[5]。

発売にあたりオフィシャルプロモーションビデオが制作された。企画を加藤自身が、映像制作をPERIMETRONが手掛けた^[6]。

2022年本作が翻訳されたインドネシア語版『Alternate』が出版予定^[7]。

2023年6月26日、新潮文庫より文庫化^[8]。

書名の「オルタネート」は、作中で重要な役割を果たすマッチングアプリの名称であり、英単語としては「交互に起こる」「交流する」「代わりのもの」といった意味がある^[9]。

青春小説が直木賞候補に選出されることは稀であり、その完成度が文壇で高く評価された^[10]ことから「青春小説の新たなる金字塔」と称される。

登場人物

新見 蓉（にいみ いるる）

円明学園高校3年の女子生徒で、調理部部長。高校生の料理コンテスト番組「ワンポーション」のペアの相手を探している。「オルタネート」を利用していない。名前は明治時代の作家、落語・寄席研究家の正岡容に由来している。

伴 凪津（ばん なづ）

円明学園高校1年の女子生徒。「オルタネート」のマッチング機能で運命の相手を探し求めている。

楤丘 尚志（たらおか なおし）

大阪の高校を中退し、かつてのバンド仲間を追って上京してきた。高校生ではないため、「オルタネート」を利用することができない。