エルンスト・マッハ 著書

エルンスト・マッハ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/04 07:56 UTC 版)

著書

  • John T. Blackmore, Ernst Mach - His Work, Life, and Influence, University of California Press: Berkeley & Los Angeles, 1972. ISBN 978-0520018495.
  • John Blackmore (ed.), Ernst Mach - A Deeper Look, Dordrecht, Netherlands: Kluwer, 1992. ISBN 978-0792318538.
  • J. Blackmore, R. Itagaki and S. Tanaka (eds.), Ernst Mach's Vienna 1895-1930, Dordreht, Netherlands: Kluwer, 2001. ISBN 978-0792371229.
  • John T. Blackmore, Ryoichi Itagaki and Setsuko Tanaka (eds.), Ernst Mach's Science: Its Character and Influence on Einstein and Others, Kanagawa, Japan: Tokai University Press, 2006. ISBN 978-4-486-03188-8.

邦訳書

  • 須藤吾之助・廣松渉 訳『感覚の分析』法政大学出版局〈叢書・ウニベルシタス〉、1971年。ISBN 978-4588000263 
  • 野家啓一 訳『時間と空間』(新装版)法政大学出版局〈叢書・ウニベルシタス〉、2008年(原著1977年)。ISBN 978-4588099120 
  • 廣松渉 訳『認識の分析』(新装版)法政大学出版局〈叢書・ウニベルシタス〉、2008年(原著2002年)。ISBN 978-4588099137 
  • 伏見譲 訳『マッハ力学―力学の批判的発展史』講談社、1969年。ISBN 4061236512 
  • 岩野秀明 訳『マッハ力学史 (上)-古典力学の発展と批判』筑摩書房〈ちくま学芸文庫〉、2006年。ISBN 978-4480090232 
  • 岩野秀明 訳『マッハ力学史 (下)-古典力学の発展と批判』筑摩書房〈ちくま学芸文庫〉、2006年。ISBN 978-4480090249 
  • 『熱学の諸原理』、東海大学出版会、〈物理科学の古典4〉、1978年。

注釈

  1. ^ 遷音速での飛行機の空力特性など、対気速度そのものよりも音速との比が重要な場合について使われる値である。
  2. ^ 尚、当時、分子なるものが存在するかどうかについて、科学者たちの見解は一致を見ず、科学界の大御所のマッハの見解は大きな影響力を持ち、それを支持する科学者が多数であった。ただし、[要出典]ボルツマン流の世界観を支持する科学者もおり、科学界は混乱していた。だが、20世紀初頭にアインシュタインがブラウン運動の研究で分子の存在を示したことで、一旦、当時の科学者の間では見解が落ち着き、1916年にマッハが死去したので、収束した形になった。その後、一応「原子」と呼ぶことができる存在があるようだ、と科学者たちから認識されたが、だがその後、当時原子と呼ばれ分割不可能なように信じられた存在も内部構造があるということがわかり、、《直接知覚できない最小単位》を前提にして組み立てる仮説(=原子論素粒子論)のような方法で知識を構築することが果たして妥当かどうか、という認識論上の懐疑は、数十年を経て、再認識されるようになっており、認識論上はマッハの考え方の価値は現在でも(肯定的に)評価されている[要出典][誰によって?]。物理学的には、形而上学的概念であろうとなんだろうと測定値は事実であり、また、《直接知覚できない単位》といったようなものについて「モデル」として捉える、という手法で問題は起きておらず、形而上学的概念だというレッテルがあったとしてもそれは物理学の問題ではない。また「原子より小さい素粒子が見つかったから」といって以前と同じ議題を持ち出すといったような論法は、ある種の無限退行とも言える。

出典

  1. ^ 谷徹「現象学と経験の可能性の条件」
  2. ^ 『日本大百科全書』(小学館)の「唯物論と経験批判論」の項目を参照。
  3. ^ 『日本大百科全書』(小学館)の「観念論」の項目も参照。
  4. ^ レーニン 『唯物論と経験批判論 上』 新日本出版社〈新日本文庫〉、1979年、48頁。


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