ウルトラQ
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小説
- ウルトラQ(絵物語)
- 文:真樹日佐夫(第1回 - 第13回)、豊田有恒(第14回 - 第17回) イラスト:南村喬之
- 講談社の漫画雑誌『ぼくら』1965年3月号から1966年7月号に絵物語が連載された[90]。
- 後半を担当した豊田はシナリオを基に執筆していたが、編集部から好きにやってよいと言われていたため結末を独自に変更している回がある[91]。しかし実際の放送を見た読者から結末が違うことに対し苦情が来たという[91]。
- 書籍『「少年マガジン」「ぼくら」「たのしい幼稚園」オリジナル復刻版 ウルトラQ画報』(2017年3月30日発売 講談社 ISBN 978-4063650136)に当時連載された全話が収録されている。
視聴率
- 初回視聴率:32.2%
- 平均視聴率:32.4%
- 最高視聴率:36.8%(1966年3月13日放送、1966年4月3日放送)
- 最低視聴率:26.9%(1966年5月29日放送)
視聴率はニールセン調べ、東京地区。
ビデオリサーチ調べ、関東地区の最高視聴率は1966年3月27日放送の39.2%[94]。
映像ソフト化
- VHS
- 1983年から1984年にかけて、東映芸能ビデオ→東映ビデオより発売。全10巻で1-5巻および10巻は各巻2話、6-9巻は各巻4話収録(順不同)。
- LD
- 初盤LDは1985年から1987年にかけて、ネットワークフロンティア事業部より発売。海外版「宇宙(火星)からの贈りもの」は6編に再編集され、2巻以降に特典映像として収録されることになった。
- MEMORIAL BOXとして1993年にバンダイビジュアルより発売。テロップの入った放映用16ミリフィルムがすべて見つかったことによりテロップ入りをメインに再リリースしたボックスセット。32ページ豪華オリジナル解説書を封入。海外パイロット版「宇宙からの贈りもの」は1から4までのディスクの両サイド巻末に2編ずつ、特典映像として収録。
- DVD
- デジタルウルトラシリーズとして、2001年6月25日 - 同年11月25日に当時のパナソニックグループであったパナソニック デジタルネットワークサーブより発売[95]。全7巻で各巻4話収録。
- ウルトラ1800シリーズとして、2008年12月19日 - 2009年1月23日に廉価版DVDがバンダイビジュアルより発売。映像は既発売デジタルシリーズと同仕様。初回特典として各巻に1枚、なつかしの怪獣ブロマイドを封入。当時の5円引きをイメージさせる紙袋入り。
- “ 総天然色ウルトラQ ”として、2011年8月26日に第1話から第14話を収録した“ DVD-BOX I ”が、2012年1月27日に第15話から第28話を収録した“ DVD-BOX II ”がいずれもバンダイビジュアルより発売。
- なお、このシリーズは#カラー化の項でも述べた通り、米企業であるレジェンド3Dとの共同作業により制作されたフルカラー版と、モノクロ版(映像は既発売デジタルシリーズと同仕様)が共に収録された。
- 2016年創刊の『円谷プロ特撮ドラマDVDコレクション』の創刊号 - 第14号に収録。各巻2話ずつ、モノクロ版・モノラル音声での収録となっている。
- Blu-ray DISC
- “ 総天然色ウルトラQ ”として、先述したDVD版と同日に発売。内容もDVD版と同様だが、画質はBlu-rayの特性に基づきHDクオリティとなる(モノクロ版も新規HDリマスター仕様)。
- 2013年6月21日にカラー&モノクロを同時収録した単品が毎月2巻ずつリリースされた。
- 4K UHD
- 2019年11月20日には、4K UHD BOXが発売された。
注釈
- ^ 実際に制作されたのは全28話であるが、後述の事情から第28話のみ再放送時に初放送された。
- ^ 第2話で由利子がイーリアン島から送った手紙の宛名は「B A N J O M E」となっている。
- ^ 研究所の表札は「一の谷」。
- ^ 第3話では自ら「ぼくは芸能記者[3]ですから」と言っている。
- ^ その理由としてケイブンシャ刊『怪獣もの知り大百科』では、シトロネラアシッドはリトラ自身の呼吸器官をも溶かしてしまい窒息してしまうという解釈がなされていた[要ページ番号]。
- ^ 梶田は後年のインタビューで[要文献特定詳細情報]、「炭酸ガスを固定したら(ジュランだけでなく)周りにいる者もみんな死んじゃうから、あれは本当はおかしいんだ」と述懐している。
- ^ 書籍によっては「ニュートロン・スーパー液」と記述している[11]。
- ^ 書籍によってはネオニュートロンミサイルと記述している[12]。
- ^ 書籍によっては「K・ミニオード」と記述している[13][12]。
- ^ 変更前のフィルムはDVD-BOXの特典映像として収録されている。
- ^ 書籍によっては「電波遮断網」と記述している[11]。
- ^ 書籍によっては「Sモデル地区」と記述している[11][12]。
- ^ 書籍によっては「超特急いなづま」[17]、「いなずま号」[11]、「イナズマ号」[18]、「超特急いなずま」[8]と記述している。
- ^ 書籍によっては「無人火星探査用ロケット」と記述している[11]。
- ^ 書籍によっては「衛星サタン1号」[21]、「土星探査ロケット・サタン1号」[22]と記述している。
- ^ 第4・7・22・25話のみ西条康彦とクレジット。
- ^ 由利子役には田村奈巳も候補に挙がっていた[25]。
- ^ 第17話は声のみ(ノンクレジット)。
- ^ 第25話のみノンクレジット。
- ^ 第1 - 4・8・9・12・17・22・25・27・28話はノンクレジット。
- ^ 第8話のみ福留幸雄とクレジット。
- ^ 清野弘幸とクレジット。
- ^ 第16話のみ高橋稔とクレジット。
- ^ オープニングのクレジットには当初「成田享」と表記(制作第14話~21話まで“享”)されていた。
- ^ 円谷皐の『円谷英二の映像世界』での寄稿では「7000万円」[51]、書籍『円谷英二特撮世界』では「数千万円」[45]と記述している。
- ^ ヤマダ・マサミ著『ウルトラQ伝説』で作成された制作順リスト(現存する市川利明の制作ノートや円谷特技プロの撮影予定表、高山良策の怪獣造型日誌に基づく)に基づく[要ページ番号]。
- ^ 朝日ソノラマの『ウルトラマン白書』[67]や「別冊宝島 ウルトラマン誕生編」に掲載された制作No.は台本表紙の数字を引用したもので、正しくは「脚本No.」と呼ぶべきものである。それゆえ、実際の撮影順とは大きな違いがある。
- ^ a b 「東京氷河期」は、放送開始直前の1965年12月22日付のリストで第8話として予定が組まれており、年が明けてから第7話(2月13日放映)に繰り上げられた。しかし冒頭シーンに羽田上空で飛行機が墜落炎上する場面があり全日空羽田沖墜落事故(同年2月4日)を受けた配慮から延期され、最終的に第14話(同年4月14日)となった。一方「206便消滅す」は、前述の放映リストの時から一貫して最終話に予定されており、武田薬品が用意した番組宣伝用の葉書にも「7月10日放映予定 トドラ」と明記されている。いずれもソースはヤマダマサミ著「ウルトラQ伝説」P153、P184
- ^ 名前のみ。ルパーツ星人ゼミの口からセリフとして語られるだけで、実物は登場しない。
- ^ 当初は第20話として1966年5月15日に放映を予定していたが、同年4月末ごろ、「怪獣が出ないうえにストーリーが難解」という理由で本放送を見送ることが決まった。これにより、当初の放送開始日から一週繰り上がった1966年7月10日に『ウルトラマン』の第1話「ウルトラ作戦第一号」を間に合わせることが困難な状況になってきたため、穴埋め処置として、1966年7月10日には杉並公会堂で収録された「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」が放送された。
- ^ 同話数にて登場したロマンスカー3100形は、10話「地底超特急西へ」にも登場する。
- ^ 脚本でのタイトルが「悪魔っ子」のため生じた誤り。また、初回放送時と再放送時のエンディングナレーターが異なる。これはDVDの音声特典で聴くことができる。
出典
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- ^ 参考資料「空想特撮シリーズウルトラQ調査報告書」
- ^ 「綴込特別付録 宇宙船 YEAR BOOK 2002」『宇宙船』Vol.100(2002年5月号)、朝日ソノラマ、2002年5月1日、169頁、雑誌コード:01843-05。
- ^ ウルトラチャンネル - YouTubeチャンネル。
出典(リンク)
固有名詞の分類
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