チロキシン結合グロブリン
英訳・(英)同義/類義語:thyroxine binding globulin, TBG
血液中のチロキシンはタンパク質と結合した状態で存在する。その機能を持つタンパク質の一群。
酵素タンパク質モチーフなど: | ターミナルデオキシリボヌクレオチジルトランスフェラーゼ ターミナーゼ チミジンキナーゼ チロキシン結合グロブリン チロキシン結合プレアルブミン チロシンキナーゼ チロシンキナーゼ受容体 |
チロキシン結合グロブリン
(thyroxine binding globulin から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 16:58 UTC 版)
チロキシン結合グロブリン(Thyroxine-binding globulin、TBG)は、グロブリンタンパク質の一種で、ヒトではSERPINA7 遺伝子によってコードされている。TBGは、血中の甲状腺ホルモンと結合する。TBGは、トランスチレチン、血清アルブミンと共に、甲状腺ホルモンであるチロキシン(T4)およびトリヨードチロニン(T3)を血液に乗せて運ぶ3つの運搬体タンパク質の1つである。これら3つのタンパク質のうち、TBGはT4とT3に最も高い親和性を持つが、血中のT3とT4に結合するトランスチレチンやアルブミンに比べて最も低濃度で存在する。TBGはその低濃度にも拘わらず、血漿中のT4の大部分を運んでいる。血中のT4とT3の濃度が非常に低い為、TBGがそのリガンドで25%以上飽和する事は殆どない。トランスチレチンやアルブミンとは異なり、TBGはT4/T3との結合部位が1つである。TBGは主に肝臓で54kDaのタンパク質として合成される。ゲノムの観点からは、TBGはセルピンの一種であるが、このクラスの他の多くのタンパク質の様な阻害機能は持っていない。
- 1 チロキシン結合グロブリンとは
- 2 チロキシン結合グロブリンの概要
- 3 外部リンク
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