火花点火エンジン
燃料蒸気と空気がほぼ一様に混合された可燃混合気中で、電気火花を飛ばして火炎核をつくり(点火)、その後火炎伝播により全混合気を燃焼させる方式である。燃焼可能な混合比範囲は比較的狭いので、運転条件にかかわらず混合比を常に適正な範囲に制御する必要があり、出力制御は混合気流量を変えることにより行う。火炎伝播距離を増したり、圧縮比を高くしたりすると火炎が到達する前に燃焼圧で残りの未燃焼混合気が自己着火、すなわちノッキングを起こすので、1シリンダー当たりの行程容積は大きくできず、圧縮比の上限も12~13程度である。このため、熱効率の最良値は圧縮点火機関に比べて劣るが、小出力の範囲では小型軽量にできる利点がある。
反対語 ディーゼルエンジン参照 オットーサイクル
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