サンドイッチガスケット

大車林

サンドイッチガスケット

英語 sandwiched gasket

薄い鉄板と鋼板の間に石綿をはさんだ3層状のシリンダーヘッドガスケット。鉄板の部分を燃焼室の周りに折り返して、グロメット状にして面圧を上げ、シール性を向上させている。また、シリンダーヘッドに潤滑油を導くオイル穴や水穴などの周りにもグロメットを設け、石綿に液体が染み込まないようにしている。まれに銅板を使わずに鉄板と石綿だけで構成したものもある。ガスケットを薄く製作することが難しく、耐ガス圧力性が低く、経時劣化が大きいため、ジョイントシート型のガスケットの出現とともに姿を消した。さらに健康に有害であるとして石綿使用をやめる動きとともに、ジョイントシートより薄く構成でき、熱伝導性に優れ、ガス漏れも少ないメタルガスケット(スチールガスケット)に代わってきた。

参照 シリンダーヘッドガスケット

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。