オーバーステア
定常円旋回中、車速を上げたとき、旋回半径が小さくなっていく旋回特性をいう。OSと略称する。後輪のスリップ角が前輪のそれより大で、スタビリティファクターKが負の特性である。外乱によってヨー運動が起こったとき、さらに回頭モーメントが働き、ヨー運動を自ら助長する。系として不安定で、オーバーステアのクルマには限界速度が存在し、この車速を超えるとクルマの進路を制御できなくなる。RR車の場合、後軸への荷重配分が大きいことと、駆動力によるコーナリングフォースの減少から、基本的にオーバーステアの傾向をもつ。FR車は、一般に弱アンダーステアの基本特性であるが、強い駆動力をかければリバースステアとなる。オーバーは過剰の意味がある。
反対語 アンダーステア参照 限界速度(操縦安定性)、スタビリティファクター、ステア特性、ニュートラルステア、リバースステア
切れ込み
操舵に対して予想以上のヨー応答があること。または、操舵の途中からヨー応答ゲインが高まるように感じる現象をいう。機敏な応答状態であるが、切れ込みが強いと操舵応答のリニアリティに欠け、不安定に感じるため、一般には好ましい現象とはされない。オーバーステアの慣用語として使われることもある。
参照 オーバーステアWeblioに収録されているすべての辞書からoversteerを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

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