ETSS
読み方:イーティーエスエス
別名:組込みスキル標準
ETSSとは、組込みソフトウェアの開発スキルを測定する指標のことである。経済産業省によって定められている。
ETSSでは、産業用機器や家電製品、携帯電話などにおける組み込みシステムを開発するための能力が問われる。ETSSによって、個々のエンジニアがどのレベルのスキルを有しているかを客観的に判断することができる。ETSSは、個人や企業が自らの能力を把握したり、研修プログラムを実施する際の指標などとして利用されている。
参照リンク
2005年 組込みソフトウェア開発力強化推進委員会活動報告 - IPA 情報処理推進機構
組込みスキル標準
(etss から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/16 10:08 UTC 版)
組込みスキル標準(くみこみスキルひょうじゅん、Embedded Technology Skill Standards、ETSS)は、組込みソフトウェア開発力強化を目的とし、組込みソフトウェア開発に関する最適な人材育成や人材の有効活用を実現するための指標や仕組みを規定するものである[1]。
SESSAMEのメンバも参加している経済産業省の独立行政法人 情報処理推進機構で策定した。当初SESSAMEで議論して作成したものが母体となっている。その後、組込ソフトウェアに関する人材とスキルが不足している問題を解決するためにキャリアのものさしとするべく策定した。幅広い技術者を規定しており、ITスキル標準との整合性を考慮している。
本標準は、経済産業省の組込みソフトウェア開発力強化推進委員会によって2005年5月に策定された[1]。組込みソフトウェア開発技術を体系的に整理したフレームワークとしての「スキル基準」、関わる職種を定義した「キャリア基準」、人材育成に関するガイドである「教育研修基準」の3要素から構成されている[1]。
企業において組込みシステム製品の多機能化や高性能化が求められ、ソフトウェアの大規模化や開発期間の短縮などが要求される中、慢性的な人材不足の解決と技術者の育成が課題となっており、そのための産業横断的な指標として機能している[1]。
概要
産業向け機器、自動車、携帯電話、家電製品など、様々な電子機器に搭載される組込みソフトウェアは、社会の安全と安心を支える重要な柱となっている[1]。企業では製品差別化のための多機能化や高性能化が求められ、組込みソフトウェアの大規模化や複雑化が進んでいる[1]。これに加えて、製品開発競争の激化による開発期間の短縮や低コスト化、新技術への取組みなどの要求により、組込みソフトウェア開発に必要な人材リソースは慢性的な不足が生じている[1]。このような状況において、組込みソフトウェア開発力を強化するために、産業横断的に必要となる人材育成や人材活用の指標として組込みスキル標準が必要とされた[1]。
組込みスキル標準は、人材育成や人材活用のための指標として、以下の3つの部分で体系的に整理分類されている[1]。
スキル基準
組込みソフトウェア開発スキルを体系的に整理するものである[1]。スキルカテゴリごとに階層的に分類された技術項目ごとに、評価対象の開発者個人もしくは組織が発揮するスキルのポテンシャル(期待値)の度合いを、初級、中級、上級、最上級の4段階のスキルレベルで整理している[1]。
キャリア基準
組込みソフトウェア開発に関わる職種と専門分野を定義するものである[1]。職種が果たすべき責任に対するビジネスやプロフェッショナルの貢献の度合いを、一つの評価軸であるキャリアレベルで表している[1]。キャリアレベルは、共通キャリア・スキル・フレームワークに対応した7段階のレベルとなっている[1]。
教育研修基準
組込みソフトウェア開発の人材育成を実現するための教育や訓練に関する構造や仕組みを定義するものである[1]。教育対象となる人材を、目標とする人材像へ育成するために必要となる教育体系である教育カリキュラムを提示している[1]。
期待される効果
組込みスキル標準は、様々な立場において利活用することが期待されている[1]。
個人における利活用
スキル基準を用いて個人の組込みソフトウェア開発スキルを測定することで、技術者としての強みや弱みを客観的かつ定量的に認識することができる[1]。また、自身のスキルレベルと職種に求められるキャリアレベルを突き合わせることで、具体的なキャリアパスの確認やレベルアップの過程をイメージすることが可能となる[1]。
マネージャやリーダにおける利活用
開発対象となる製品に必要なスキルレベルの分布と、投入予定技術者のスキルレベルの分布を用いて、最適なプロジェクト体制の編成が可能となる[1]。さらに、スキル不足による開発プロジェクトのリスク分析や、的確なリスクヘッジプランの策定の指針にもなりうる[1]。
経営者における利活用
企業内の人材のスキルを測定し組織として統合することで、企業としての組込みソフトウェア開発に関する強みや弱みを可視化できる[1]。これをもとに、定量的な人材リソース戦略の立案と評価が可能となる[1]。また、目的に合った最適な教育カリキュラムの開発や調達にも活用することができる[1]。
脚注
関連項目
外部リンク
ETSS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/29 08:25 UTC 版)
「組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会」の記事における「ETSS」の解説
組込みスキル標準について議論し、ガイドを作成し、IPA, 組み込みスキルマネージメント協会(現在のスキルマネージメント協会)に情報提供した。
※この「ETSS」の解説は、「組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会」の解説の一部です。
「ETSS」を含む「組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会」の記事については、「組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会」の概要を参照ください。
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