歪曲収差
【英】:distortion
像が物体と相似な形にならない収差。物面の正方形上の位置から出射した電子がレンズを通ったあと、糸巻き型(pin-cushion)または樽型(barrel)に結像される収差。この収差は像を歪ませるが、他の収差のように像のボケを与えるものではない。電子顕微鏡では投影レンズで問題になる。昔の電子顕微鏡では中間レンズと投影レンズの励磁を同程度にして中間レンズによる樽型歪を投影レンズの糸巻型歪で打ち消すという方法(distortion free)が取られていた。近年の電子顕微鏡では投影レンズを強励磁に固定して使用し中間レンズを可変するためにこの歪の打消しは行われていない。実際には投影レンズから観察面までの距離が大きいので像の歪曲は目立たない。
像が物体と相似な形にならない収差。物面の正方形上の位置から出射した電子がレンズを通ったあと、糸巻き型(pin-cushion)または樽型(barrel)に結像される収差。この収差は像を歪ませるが、他の収差のように像のボケを与えるものではない。電子顕微鏡では投影レンズで問題になる。昔の電子顕微鏡では中間レンズと投影レンズの励磁を同程度にして中間レンズによる樽型歪を投影レンズの糸巻型歪で打ち消すという方法(distortion free)が取られていた。近年の電子顕微鏡では投影レンズを強励磁に固定して使用し中間レンズを可変するためにこの歪の打消しは行われていない。実際には投影レンズから観察面までの距離が大きいので像の歪曲は目立たない。
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