XML Schemaとは? わかりやすく解説

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XML Schema

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/05 19:25 UTC 版)

XML Schema(XMLスキーマ)は、XML文書の論理的構造を定義する為に開発されたスキーマ言語の一つ。現在、W3Cが開発・標準化にあたっている。

元々XMLのスキーマ言語としてはSGML用のスキーマ言語であるDTDが使われていたが、要素のデータ型が定義できない、文法がXMLと全く異なっている等、XMLでは使いづらい面があった。そこでマイクロソフトの「XML Data」やCommerceOne社の「SOX」等の提案を受けたW3Cが、1998年11月にXML Schemaの仕様策定を始めた。

XML Schema自体がXMLにより記述される仕様となっていること、データ型XML名前空間の定義が扱えることからDTDよりもXMLに適したスキーマ言語となっている。しかし、複数の業界有力企業が仕様の策定に参加して、各社の思惑が絡み合い、あまりに多くの機能を取り込んだ為に、標準化は難航し、複雑な仕様となってしまっている。[誰?]

脚注

関連項目

外部リンク


スキーマ言語

(XML Schema から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/09 07:08 UTC 版)

スキーマ言語(スキーマげんご)はスキーマ記述を目的とするドメイン固有言語の総称である。すなわちXMLSGMLの文書構造を定義することに特化した言語の総称である。スキーマ記述言語: schema description language, SDL)とも呼ばれる。

概要

スキーマは任意の言語で記述しうる。しかし汎用言語を流用する場合、その言語仕様によってスキーマの自由度が下がる場合がある。例えばC言語構造体定義を用いてスキーマを定義した場合、属性の型がC言語のデータ型に制約されてしまう。これを避けるためには既存言語から中立なスキーマ記述に特化した言語を用いればよい[1]。これがスキーマ定義言語である。

「スキーマ」とは本来データベースの構造定義であり、関係データベースの場合はテーブルの各項目のデータ型、他のテーブルとの関連性などを定義したものを指す。XML文書等では、同様にXMLで作成された各要素の互いの関連性や個々の文書全体での位置付け等の定義を指す。

本来、文書は構成要素の集合体であるが、一定の構造を持たなければ単なる要素の寄せ集めでしかなく、規則性や体裁といった構造を得て初めて意味のある有用な文書となる。XMLやSGMLは文書の各要素を作成するメタ言語であり、文書構造自体を定義する事はできない為、このままでは扱いにくい。そこで構造を定義する言語が必要となり、開発されたのがスキーマ言語である。 例えば、SGMLではDTDがスキーマ言語として使用されていた。XMLがSGMLから派生した関係からXMLでもDTDが使用されていたが、DTDは文法がXMLと全く異なっている事や、要素のデータ型を定義する事ができない事等から、新たに XML Schema や、RELAXRELAX NG が開発されている。

主なスキーマ言語

脚注

  1. ^ "allows us to talk about ... schemas in a language-agnostic way." GraphQL. Schemas and Types. 2023-01-01閲覧.

関連項目



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