電子らせん波
空間を伝搬する電子波の一種。平面波の場合、進行方向に垂直な平面上で位相が一定であるが、らせん波の場合、進行方向に垂直な平面において中心座標のまわりで2πの整数倍だけ回転している。すなわち、この平面を極座標(r,φ)で表すと、波動関数の位相の変化はexp(2πinφ)と表される(nは整数)。r=0ではφは不定になるため、r=0の軸上(z軸上)では強度が零にならなければならない。z軸まわりの位相の回転は、軌道角運動量に対応しているため、らせん波は軌道角運動量をもつ進行波といえる。1992年に光のらせん波が発見され、ミクロンサイズの粒子を操る光ピンセットなどに応用されている。は2010年にらせん状位相板で作られた。
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