血小板減少症
【概要】 血小板の数が1μLあたり15万個以下の状態。実際問題になるのは5万個以下で、出血が止りにくい。無症状のHIV感染者の約1割が減少症(=ARCに含まれる)で、エイズ発病者では45%にみられる。
【原因】 (1)HIV抗原とHIV抗体がくっついた免疫複合体が血小板の表面に吸着され、早く処理される。つまり免疫性血小板減少症で一番多い原因。他に、(2)HIVは血小板を作る元の細胞である巨核球に感染し、産生を減らす。(3)日和見感染症による消費増大。(4)脾臓が大きくなって血小板をため込んでいる。
【治療】 多くは無症状で積極的な治療をしない。抗HIV薬が効くと戻る。一部の重症者では出血が止らなくて困る。(1)大量γグロブリン療法、(2)脾臓摘出手術が選ばれ、(3)血小板輸血、(4)免疫抑制剤はあまり使わない。

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