TVR・サーブラウ スピード12とは? わかりやすく解説

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TVR・サーブラウ スピード12

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/19 07:51 UTC 版)

TVR・サーブラウ スピード12
ボディ
乗車定員 2人
ボディタイプ 2ドア クーペ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 7.7L V12 DOHC
最高出力 811ps/7500rpm
最大トルク 89.86kgfm5750rpm
変速機 6速MT
車両寸法
ホイールベース 2,640 mm
全長 4,620mm
全幅 2,030mm
全高 1,160mm
車両重量 1,020kg
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サーブラウ スピード12Cerbera Speed 12)は、イギリス自動車メーカーであるTVRが開発していたスポーツカー。

名前の由来は、V型12気筒エンジンを搭載していることから。

概要

スピード12は、FIA-GT選手権参戦を目的としたレーシングカーとして開発がスタートした。

スピード12の基となったのは、1996年英国国際モーターショーに出展されたプロジェクト7/12コンセプトである。2基の「Speed Six」をクランクシャフトを介して接続した「Speed Twelve」と呼ばれる7.7 L V型12気筒エンジンを搭載しており、発表当時は最高出力800馬力以上とアナウンスされていた(実際の公称値は記録されなかった)。トランスミッションはホリンジャー製の6速MTを搭載している。

その後スピード12と改称した上でロードバージョンとレーシングカーの開発が並行して行われ、2000年にサーブラウ スピード12として完成した。エンジンはコンセプトモデルから引き続きSpeed Twelveを搭載し、公道仕様の最高出力は880馬力で、公称最高速は386 km/hと世界でも有数の速さであった。なお、レーシング仕様ではレギュレーションの関係で約675馬力までパワーダウンされていた。メカニズム面においても、プッシュロッド式サスペンションやアルミハニカムとスチールパイプのハイブリッドフレームなど、最高の技術が多く取り入れられていた。

ロードカーは歴代のTVR車で最も高価な188,000ポンドという価格で売り出されたが、かなりの数の注文が殺到した。しかし、800馬力の高出力エンジンを搭載していながらも、安全装置(ABSトラクション・コントロールなど)を一切搭載しておらず、かつパワーを伝えるのが後輪のみ、さらには大柄な車体による取り回しの悪さから、どのように考えても市販できる車両ではなかったため、当時のTVR社長であったピーター・ウィラーの判断で開発は中止された。

その後、スピード12のプロトタイプは各地のショーなどで展示されることになったが、ある1人の男性(John Barker)に対して、プロトタイプのうち1台を販売することが決定された。社長であるウィラーが自ら当人に面会して販売するのにふさわしいと判断された後、その人物に販売されたという。[1]

脚注

  1. ^ Evo英語版. Dennis Publishing英語版. (2005年5月) 

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