トリフェニルメタン
TRITAN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/01 13:15 UTC 版)
TRITAN(スペイン語: Tratamiento Informatico de Táctica Naval)は、スペイン海軍向けに開発された戦術情報処理装置。
来歴
1980年代初頭、スペイン海軍はバレアレス級フリゲートの近代化を計画し、その一環として戦術情報処理装置の搭載を構想した[1]。開発計画は1986年3月に開始され、試作システムは1988年11月に、おそらくフリゲート「アストゥリアス」に搭載されたものと見られている[1]。バレアレス級の他の艦にも順次に搭載されていき、1991年2月に「アンダルシア」に搭載されたのを掉尾として、全艦への搭載が完了した[1]。
その後、同系列のシステムは、空母「プリンシペ・デ・アストゥリアス」にも後日装備されたほか[1]、サンタ・マリア級フリゲートの最後2隻にも搭載されたといわれる[2]。
構成
本システムは、アメリカ海軍の海軍戦術情報システム(NTDS)の、いわゆる第二世代のシステムをベースとしている[1]。開発は海軍造艦局(Direccion de Construcciones)によって行われた[1]。またソフトウェアはロタ海軍基地の戦術プログラミングおよび指令センターによって作成されており、プログラミング言語としてはCMS-2Mを使用した[1]。
バレアレス級に搭載されたTRITAN-1では、コンピュータとしてAN/UYK-20A(メモリサイズ256キロワード)1基[1]、コンソールとしてOJ-194/UYA-4 5基と武器管制盤、対潜戦用コンソールを備えた[2]。またメロカ 20mmCIWSおよびセレニア(Selenia-Industrie Elettroniche Associate SpA)社製レーダーを扱うため、セレニア社がIPN-10向けに開発したコンソール4基も設置されたほか、ロックウェル社製の戦術データ・リンク端末によってリンク 11にも対応した[2]。これらの特性から、日本では、あさぎり型護衛艦に搭載されたシステム(OYQ-6)とほぼ同等であると解説されている[3]。
「プリンシペ・デ・アストゥリアス」に搭載されたTRITAN-2では、コンピュータとしてはAN/UYK-7 1基を中核として[注 1]、複数のAN/UYK-20が配置された[2]。コンソールとしてはOJ-194/UYA-4 10基とOJ-197/UYA-4 2基のほか、メロカの操作用にIPN-10仕様のコンソール4基、電子戦用にエレットロニカ社製コンソール3基、そして複数の通信用コンソールが配置された[2]。
脚注
注釈
出典
参考文献
- 香田洋二「海自DDG整備・運用史から見た「はたかぜ」型」『世界の艦船』第1060号、海人社、69-75頁、2026年5月。
- Friedman, Norman (1997), The Naval Institute Guide to World Naval Weapon Systems 1997-1998, Naval Institute Press, ISBN 978-1557502681
- Hooton, E.R. (1999), “COMMAND, SURVEILLANCE AND WEAPON CONTROL SYSTEMS, SPAIN”, Jane's Naval Weapon Systems (Issue 23 ed.), Jane's Information Group Ltd, NCID AA11235770
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