タコス【(スペイン)tacos】
TACOS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/02 07:06 UTC 版)
概要
将棋棋士で北陸先端科学技術大学院大学教授の飯田弘之の研究チームが開発した将棋ソフト。世界コンピュータ将棋選手権で何度も決勝に進出している強豪ソフトである。また、コンピュータオリンピアードの将棋部門では最多の4回優勝している。
2005年9月18日、石川県の小松市民センターで開催された第29回北國王将杯争奪将棋大会において、TACOS と橋本崇載五段(当時)の公開対局が平手の手合で行われ、橋本五段が勝利した[1]。しかし、橋本五段は敗北寸前まで追い詰められた[2]。これがきっかけとなり日本将棋連盟は同年10月6日付で全棋士・全女流棋士に対し、公の場での将棋ソフト・コンピュータとの対局では事前に連盟が確認を行う「許可制」の通達を出した[3][4]。
競技会成績
大会/年 | 1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世界コンピュータ将棋選手権 | 26 | 30 | 27 | 30 | 10 | 7 | 6 | 4 | 6 | 13 | 17 | 12 |
コンピュータオリンピアード | 3 | 3 | 4 | 3 | 1 | 3 | 1 | 1 | 1 | 5 | ||
コンピュータ将棋王者決定戦 | 7 |
脚注
- ^ “将棋プログラムがプロ棋士と対戦(産経将棋web・棋王戦)”. 産経将棋web・棋王戦 (2005年9月19日). 2006年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年1月2日閲覧。
- ^ Tacos challenging GM参照
- ^ 「棋士とコンピュータソフトの対局について/日本将棋連盟からのお知らせ」『日本将棋連盟』。2005年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 飯田弘之「コンピューター将棋が名人を超えるために必要なこと」『情報・知識&オピニオン imidas - イミダス』2013年8月16日。2025年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。
参考文献
- 松原仁編著『アマトップクラスに迫る―コンピュータ将棋の進歩5―』共立出版、2005年。ISBN 978-4-320-12154-6。
関連項目
外部リンク
- TACOSのページへのリンク