Splenomegalyとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > ヘルスケア > がん用語 > Splenomegalyの意味・解説 

脾腫大

【仮名】ひしゅだい
原文】splenomegaly

腫れて大きくなった脾臓

脾腫

(Splenomegaly から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/02 01:27 UTC 版)

脾腫
脾腫のCT像(写真は慢性リンパ性白血病
概要
診療科 血液内科
分類および外部参照情報
ICD-10 Q89.0, R16.1
ICD-9-CM 759.0, 789.2
DiseasesDB 12375
MedlinePlus 003276
eMedicine ped/2139 med/2156
MeSH D013163

脾腫(ひしゅ、: splenomegaly)は、脾臓が腫大した状態。巨脾症(きょひしょう)とも呼ばれる。

概要

脾臓は免疫をつかさどる臓器であり、おもに免疫に関連する疾患で腫大する。また、脾臓を通る血管は下流で門脈へと合流するため、門脈圧亢進症による影響も受ける。さらに、骨髄での造血に異常が生じた際には造血の場になることもあり腫大を起こすこともある[1]

通常は脾臓は肋骨の後部にあり触知出来ないが、脾腫の状態になると触知できることがある。ただし、本人が脾腫を訴えて病院を受診することは少なく、多くは他の症状で受診をしたときに発見されることが多い[2]

多くの良性腫瘍と一部の悪性腫瘍は「○○腫」と命名されるが、脾腫の場合は単に脾臓が大きくなる状態を指し、新生物を意味しない。

原因

心機能障害、肝硬変などによる門脈圧亢進等の脾静脈血の還流障害、種々の感染症による炎症、腫瘍細胞の浸潤、白血病骨髄線維症などの骨髄増殖性疾患、自己免疫に関連する膠原病などの原因により脾腫は発生する。骨髄線維症では脾臓造血が起こり著しく巨大な脾腫が認められることがある。このほか幼児期では先天性代謝異常症やその他の遺伝病なども考えられる[2]

獣医学分野では地方病性牛白血病では10kgを超える腫瘍性脾腫が認められることがある。

関連項目

脚注

  1. ^ 北里大学[リンク切れ]
  2. ^ a b 西尾信博・小島勢二「脾腫」『小児科診療』診断と治療社、2007年、461頁。

参考文献



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Splenomegaly」の関連用語

Splenomegalyのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Splenomegalyのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
がん情報サイトがん情報サイト
Copyright ©2004-2025 Translational Research Informatics Center. All Rights Reserved.
財団法人先端医療振興財団 臨床研究情報センター
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの脾腫 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS