Socket 939とは? わかりやすく解説

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Socket 939

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/24 06:35 UTC 版)

Socket 939
ソケット形式 PGA-ZIF
チップ形状 OPGA
接点数(ピン数) 939
FSB周波数 200 MHz System clock
1000 MHz HyperTransport link
電圧範囲 0.8 - 1.55 V
採用プロセッサ AMD Athlon 64 (3000+ - 4000+)
AMD Athlon 64 FX (51 - 60)
AMD Athlon 64 X2 (3600+ - 4800+)
一部のAMD Opteron 1xx シリーズ
一部のSempron 3x00+ (Step E3, E6)

この記事はCPUソケットシリーズの一部です

Socket 939は、AMD2004年6月に、Athlon 64プロセッサ向けのSocket 754の後継として発表したCPUソケットである。Socket 939は2006年5月に、Socket AM2に置き換えられた。Socket 939はAMDのAMD64シリーズのプロセッサのために設計された、2番目のソケットである。

供給期間

Socket 939は2004年6月に手に入るようになり、2006年5月にSocket AM2に置き換えられた。AMDは、現行と将来のプラットフォームに焦点を絞るため、このソケットの製造を縮小している。

Socket 939向けに、シングルコア・デュアルコアの両方のプロセッサが、Athlon 64, Athlon 64 FX, Athlon 64 X2, Sempron, Opteronの名前で製造された。Opteron 185とAthlon 64 FX-60は、2.6GHzのクロック速度と、コアごとに1MBのL2キャッシュを搭載し、Socket 939向けに製造された最速のデュアルコアプロセッサである。FX-57は2.8GHzをわずかに上回る速度で動作し、Socket 939で動作する最速のシングルコアプロセッサである。

テクノロジー

Socket 939は、デュアルチャネルのDDR SDRAMをサポートし、メモリ帯域は6.4GB/sである。Socket 939向けのプロセッサは3DNow!SSE2SSE3(リビジョンE以降)の命令セットをサポートする。Socket 939は16ビット幅のHyperTransportを1つ有し、最高2000MT/sで動作する。このソケットを使用するプロセッサは、それぞれ64KBのL1インストラクション・データキャッシュを持ち、256KB/512KBまたは1MBのL2キャッシュを持つ。

AMD 785Gとの組み合わせ

Socket 939 の市場流通が終了してから2年以上が経過した2009年10月、本来Socket AM3用としてリリースされている最新のチップセットである、AMD 785Gを搭載するSocket 939用マザーボードASRockより発売された。

AMD 785G は、AMD 780GをDirectX 10.1に対応させたもので、グラフィック統合チップながら、高いグラフィック性能を持っている。

Athlon 64 以降ではメモリコントローラをCPU側に持つため、メモリこそDDR SDRAMのデュアルチャネルで、処理能力もCPUなりとなるが、サウスブリッジにも新しい AMD SB710 を搭載することで、RAIDに対応したSATAeSATAPCI ExpressHDCPに対応したDVIHDMI、7.1chオーディオ、ギガビット・イーサネットなどをサポートしており、マルチメディア対応のリビングPCや、ネットワークを介したホームサーバに、Socket 939 CPUを生かすことができる。

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