Scorodite

日本化学物質辞書Web

スコロダイト

分子式：	AsFeH4O6
その他の名称：	ひ酸鉄(III)二水和物、Iron(III) arsenate dihydrate、スコロダイト、Scorodite

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鉱物図鑑

スコロド石(Scorodite)

Stamm Asser Mine,Graul,Schwarzenberg District,Erzgebirge,Saxony,Germany
Fe³⁺AsO₄.2H₂O　画像の幅約３．５ｍｍ、標本の幅約３．５ｃｍ

灰青色をした先の尖った柱状結晶がスコロド石です。
スコロド石は日本など各地で産出しますが、この産地で発見された鉱物です。

スコロド石(Scorodite)

Hemerdon Mine,Plympton,Devon,England
Fe³⁺AsO4.2H2O　画像の幅約８ｍｍ

光沢が強く美しい青色をしたスコロド石の結晶です。
スコロド石としては稀に見る美しさを持った貴重な標本です。

ウィキペディア

スコロド石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/07/01 07:04 UTC 版)

スコロド石
化学式	Fe(AsO₄）・2H₂O
結晶系	斜方晶系
モース硬度	4
色	暗灰緑色・赤褐色
その他の特性	叩いたり熱したりすると独特の臭気を放つ
文献
プロジェクト:鉱物／Portal:地球科学

スコロド石（スコロドせき、Scorodite)は鉱物(ヒ酸塩鉱物)の一種。 化学組成はFe(AsO₄）・2H₂O。結晶系は斜方晶系。色は暗灰緑色・赤褐色・青色・白色など。条痕色はほぼ白色。モース硬度は4。 比重は3.28～3.41。劈開は無し。 叩いたり熱したりするとにんにくのような臭いを出すため、Scoroditeという英名は「にんにくのような」という形容詞であるギリシャ語Scorodionに由来する。また、日本でもかつては「葱臭石」と呼ばれており、発見された当初は、錫石や毒鉄鉱などと間違えられた。 主な産地の一つにアメリカのイエローストーン国立公園が挙げられ、公園内の温泉水中では、スコロド石が沈殿しつつある。日本では、大分県の木浦鉱山などで採掘される。

ヒ素化合物としては比較的安定した性質を持つため、非鉄金属製錬（とくに精鉱のヒ素含有率が高い低品位鉱を用いた銅製錬など）などで副産出したヒ素を安全に貯蔵するために、人工的にスコロダイト（スコロド石）を製造する事がある。

参考文献

• 堀秀道　「楽しい鉱物図鑑」(1992年）　草思社　ISBN 4-7942-0483-3

関連項目

• 鉱物学 - 鉱物
• バリッシャー石グループ