ソーシャルメディア衛星開発プロジェクト
ソーシャルメディア衛星開発プロジェクト(ソーシャルメディアえいせいかいはつプロジェクト、SOcial MEdia SATellite development project、通称:SOMESAT(サムサット))は、有志による小型人工衛星プロジェクト。1UのCubeSatを開発していた[1]。
概要
2009年よりネット上で活動しており、設立当初のプロジェクト名は「HAXA」(はちゅね宇宙航空研究開発機構)だった。企画検討が完了して機能実証モデルを作成していたが、これを宇宙に飛ばさない模擬衛星に目標が変更された。毎年、ニコニコ超会議で進捗が公開されていた。 2015年に活動の拠点となるアマチュア無線局が開設された。[2] また関連するMMD動画も造られた。[3]
2016年3月には、打ち上げに関する契約などにおいて法人格を有することが適切という判断から、SOMESATを母体として「一般社団法人小型宇宙機器開発協会」(SSG-dev)が設立されている[4]。
プロジェクトの一環として、2010年5月21日に打ち上げられたJAXA(宇宙航空研究開発機構)の金星探査機「あかつき」に団体応募した初音ミクおよびはちゅねミクのイラストと、ファンのメッセージの銘板が探査機に搭載された[5]。
SOMESAT01
SOMESAT01 | |
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公式ページ | ソーシャルメディア衛星開発プロジェクト |
状態 | プロジェクト消滅 |
目的 |
世界一高いところでネギ振りをする衛星を開発 ネットベースの宇宙開発 |
物理的特長 | |
本体寸法 | 10cm3 |
質量 | 約1kg |
軌道要素 | |
周回対象 | 地球 |
SOMESATが2017年現在開発している衛星は「サムサット01」(仮称)と称されており[4]、2022年までの打ち上げを目指していた[4]。
2021年1月19日 宇宙用の衛星として話を進めていたが、これを宇宙に飛ばさない「模擬衛星」に変更して開発を行うことが発表された[6]。
2022年3月20日 残っていた唯一のアクティブメンバーが団体を離れ、SOMESAT大阪ラボ305も閉鎖、実質的に衛星開発プロジェクトは消滅した [7] [8]。
脚注
- ^ 民間衛星プロジェクトSOMESAT開発者インタビュー
- ^ SOMESAT無線社団局 SOMESTATION
- ^ 【第5回MMD杯本選】 ちょっと宇宙行ってくる!SOMESAT PV
- ^ a b c 初音ミク、宇宙でネギを振る。「ニコニコ技術部」がロケットを飛ばすようになるまで 日刊工業新聞2017年7月7日
- ^ “打ち上げを目前に控えた「あかつき」と「IKAROS」の機体が公開”. マイコミジャーナル (毎日コミュニケーションズ). (2010年3月12日) 2015年9月22日閲覧。
- ^ サムサット情報局 X(Twitter)
- ^ サムサット情報局 X(Twitter)
- ^ サムサット情報局 X(Twitter)
関連項目
外部リンク
SOMESAT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 15:25 UTC 版)
「初音ミクのメディア展開」の記事における「SOMESAT」の解説
「SOMESAT」(サムサット)は初音ミクやはちゅねミクを宇宙へ送ろうと、ファンによって行われている衛星開発プロジェクト。設立当初のプロジェクト名は「HAXA」(はちゅね宇宙航空研究開発機構)。このプロジェクトの一環として、2010年5月21日に打ち上げられたJAXA(宇宙航空研究開発機構)の金星探査機「あかつき」のキャンペーン「お届けします! あなたのメッセージ 暁の金星へ」に団体応募し、ピアプロで募集された初音ミクおよびはちゅねミクのイラストと、ファンのメッセージが探査機に搭載された。このキャンペーンは探査機のバランスウェイトのアルミ・プレートに応募者のメッセージを縮小印刷するというもので、100人以上の団体応募であればイラストを載せることも出来た。2009年12月6日にメッセージの募集を開始した当初は100人の参加を目標としていたが、次第に大きな盛り上がりを見せ、ピアプロにて搭載用のイラストの公募も行われ、最終的に1月上旬までに1万3849人分のメッセージを集めパネル3枚が専用に割り当てられることとなった。
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