R.E.P.O.
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/26 14:57 UTC 版)
ジャンル | サバイバルホラー |
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対応機種 | Windows |
開発元 | semiwork |
発売元 | semiwork |
人数 | シングルプレイヤー マルチプレイヤー |
発売日 | 2025年2月26日 (早期アクセス) |
エンジン | Unity |
『R.E.P.O.』は、スウェーデンのゲームスタジオ・semiworkがWindows向けに開発・発売した協力型サバイバルホラーゲーム。2025年2月26日に早期アクセス配信を開始した。
ゲーム内容
『R.E.P.O.』は最大6人が参加できるマルチプレイヤーコンピュータゲームである[1]。プレイヤーは謎のコンピュータによって作られたロボットとなり、遺跡から貴重なアイテムを回収する[2]。物理演算をベースとしており、ゲーム内のオブジェクトはいずれも物理法則に従って動く[3]。アイテムは落としたりぶつけたりすると価値が低下するため、慎重に運ぶ必要がある[4]。ゲームシステムは『Lethal Company』と似ている[5]。
開発
semiworkは前作のリリース後にUnityでの開発に興味を抱き、掃除を題材としたホラーゲームの開発を開始した[4]。開発中にこのゲームをマルチプレイヤーゲームにする構想が生まれたことから、掃除要素が削除されるなど再構築されていき『R.E.P.O.』が誕生した[3]。2025年2月26日に早期アクセス配信を開始した[6]。
評価
『ヴァイス』のショーン・シチャッキは、「『R.E.P.O.』は6人のプレイヤーによるカオスを可能な限り最高の形で味わえる」と述べ、「やめられないほど好き」だと語った[7]。『PCゲーマー』のエリー・グールドは、「『R.E.P.O.』は『Lethal Company』のような大物にも引けを取らない、素晴らしい協力型ホラーゲームだ」と述べた[8]。
2025年3月17日には、Steam上での同時接続プレイヤー数が約23万人となった[6]。2025年4月時点では、Steam上で「圧倒的に好評」な評価を受けている[9]。2025年8月1日に発表された統計データでは販売本数1640万本、収益1億2820万ドルを記録し、Steamにおける新作ゲームの販売本数ランキングでは1位となった[10]。
脚注
- ^ Wilson, Mike (2025年2月28日). “Physics-Based Co-op Horror Title 'R.E.P.O.' Out Now in Early Access on Steam” (英語). Bloody Disgusting. 2025年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月6日閲覧。
- ^ cookieP (2025年3月3日). “最大6人マルチで遺跡からオブジェクトの回収を目指すホラーゲーム『R.E.P.O.』が話題。5日で最大同時接続者数「5万4000人以上」を記録。恐ろしいクリーチャーが生息する遺跡を仲間とともに探索せよ”. 電ファミニコゲーマー. マレ. 2025年8月26日閲覧。
- ^ a b Shion Kaneko (2025年4月12日). “「ぶっ飛び物理演算」協力ホラー『R.E.P.O.』、はじめは「掃除ゲーム」だった。悩んだすえに、“現実世界での楽しさ”基準で路線変更”. AUTOMATON. アクティブゲーミングメディア. 2025年8月26日閲覧。
- ^ a b Igarashi (2025年4月14日). “「R.E.P.O.」が誕生したきっかけは“お掃除ゲーム”だった。R.E.P.O.制作の裏話を収録した開発動画が公開に”. 4Gamer.net. Aetas. 2025年8月26日閲覧。
- ^ Lane, Rick (2025年3月2日). “An $8 cooperative horror game is rocketing up Steam's top sellers list: 'Never occurred to me Lethal Company was missing physics until I played this'” (英語). PC Gamer. 2025年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月6日閲覧。
- ^ a b Shion Kaneko (2025年3月18日). “物理演算で“ぶっ飛ぶ”協力ホラー『R.E.P.O.』勢い止まらず同接「23万人超え」。笑える系Co-opホラーの新顔、Steam同接上位に食らいつく”. AUTOMATON. アクティブゲーミングメディア. 2025年8月26日閲覧。
- ^ Cichacki, Shaun (2025年3月3日). “'R.E.P.O.' Is 6-Player Chaos in the Greatest Way Possible, and I Can't Get Enough” (英語). Vice. 2025年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月11日閲覧。
- ^ Gould, Elie (2025年3月7日). “I've been attacked by gnomes, a clown, and a duckling in R.E.P.O. which is why it's my new favourite co-op horror game” (英語). PC Gamer. 2025年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年8月26日閲覧。
- ^ van der Velde, Issy (2025年3月3日). “With over 5,000 "overwhelmingly positive" Steam reviews already, a new co-op horror game with the spirit of Lethal Company has officially popped off” (英語). GamesRadar+. 2025年8月26日閲覧。
- ^ Shion Kaneko (2025年8月1日). “Steam上の協力プレイゲーム、「この半年だけで売上約6200億円で過去最高」とのアナリスト報告。高まり続ける協力プレイ熱”. AUTOMATON. アクティブゲーミングメディア. 2025年8月26日閲覧。
REPO! レポ
(Repo から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/05 04:26 UTC 版)
REPO! レポ | |
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監督 | ダーレン・リン・バウズマン |
脚本 | ダーレン・スミス テランス・ズダニッチ |
製作 | ダーレン・リン・バウズマン YOSHIKI |
出演者 | アレクサ・ヴェガ アンソニー・ヘッド ポール・ソルヴィノ パリス・ヒルトン ビル・モーズリー サラ・ブライトマン |
音楽 | YOSHIKI(音楽総指揮) ダーレン・スミス テランス・ズダニッチ |
撮影 | ジョセフ・ホワイト |
編集 | ハーヴェイ・ローゼンストック |
製作会社 | ツイステッド・ピクチャーズ |
配給 | ![]() ![]() |
公開 | ![]() ![]() |
上映時間 | 97分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 英語 |
製作費 | $8,500,000 |
興行収入 | $179,029 |
『REPO! レポ』(原題: Repo! The Genetic Opera)はダーレン・リン・バウズマン監督のロックミュージカル映画。2008年11月7日にアメリカで公開された[1]。映画はダーレン・スミスとテランス・ズダニッチが創作した演劇を基に創られた。
ストーリー
2056年、死に至る流行性の臓器不全が発生し、地球規模の大パニックに陥る。科学者たちは臓器狩りの計画を打ち出し、その計画によって臓器移植を主たる事業とする大バイオテック企業「ジーン社」が出現する。ジーン社は回収を含めた賠償請求権を有しており、臓器代金の支払いが滞ったものに対してはジーン社と契約を結んだ暗殺者としての能力をも有する「レポマン」と呼ばれる回収人が臓器回収に当たる。
物語は極めて稀な血液病を患う17歳の少女、アレクサ・ヴェガ演じるシャイロ・ウォーレンスを中心に進む。シャイロはアンソニー・ヘッド演じる父・ネイサン・ウォーレンスによって家の中で外界から固く守られていた。シャイロは家から出て、外の世界に触れたい気持ちを抑えるのにもがき苦しんでいたが、父ネイサンも自らの職業である「レポマン」としての次の標的に苦悩していた。その標的とはサラ・ブライトマン演じる女性オペラ歌手ブラインド・マグ。彼女は死んだシャイロの母マーニの親友であった。
一方、ジーン社の社長であるロッティ(ポール・ソルヴィノ)とその長女アンバー(パリス・ヒルトン)、そしてロッティの二人の息子ルイージとパヴィ(ビル・モーズリー、ニヴェック・オーガ各)から成るラルゴ家は、死にゆくロッティの社長の座を巡って残された3人の兄弟間で争いが繰り広げられる。
やがて二つの物語は「ジーンオペラ」を舞台に合流する[2][3][4]。
キャスト
- シャイロ・ウォーレンス - アレクサ・ヴェガ
- 母親からの遺伝により発症した血液病のため、自宅に軟禁された少女。
- ロッティ・ラルゴ - ポール・ソルヴィノ
- ジーン社の死にゆく社長。
- アンバー・スウィート - パリス・ヒルトン
- 美容整形手術中毒のロッティの長女。
- ルイージ・ラルゴ - ビル・モーズリー
- ロッティの長男。怒りっぽい性格。
- ネイサン・ウォーレンス - アンソニー・ヘッド
- シャイロの父であり、妻・マルニを亡くした男やもめ。合法的暗殺者“レポマン”としての裏の顔を持つ。
- ブラインド・マグ - サラ・ブライトマン
- 盲目として生まれるが、ジーンオペラで歌うことと引き換えにジーン社により視力を得る。
- パヴィ・ラルゴ - ニヴェック・オーガ
- ロッティの次男。バカで見栄っ張りな性格[5]。
プロダクション
撮影は2007年のカナダで開始された[6]。計画では2008年4月25日に封切られる予定であったが、2008年11月7日に延期となった。なお、エグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねるX JAPANのメンバーYOSHIKIが、本映画のサウンドトラックのプロデュースとテーマソングを手がけている[7]。
備考
- 劇場版の最初の映像化としては、ダーレン・リン・バウズマンが手がけたショウニー・スミス主演の10分間の予告編であり、原作の映画会社への売り込みが目的であった。
- 予告編から唯一、本編に継続出演している出演者は、共同制作者であり脚本家でもあるテランス・ズダニッチのみである。ズダニッチは劇場版、映画予告編、映画本編の三作品全てに盗掘者役で出演している。
- ヒーザー・スウィートとルッチ・ラルゴは、映画化に際しそれぞれアンバー・スウィートとルイージ・ラルゴに役名が変更された。
- 2008年9月30日にサウンドトラックが発売された。
- パリス・ヒルトンは本作の出演でゴールデンラズベリー賞の最悪助演女優賞を受賞。同年の「The Hottie and the Nottie」の最悪主演女優賞・最悪スクリーンカップル賞と併せて3部門受賞した。
サウンドトラック
2008年9月30日に、映画のサウンドトラックがリリースされた。販売は Amazon.com と iTunes のみ。
- 「Genetic Repo Man」
- 「Crucifixus」
- 「Things You See in a Graveyard」
- 「Infected」
- 「Legal Assassin」
- 「Bravi!」
- 「21st Century Cure」
- 「Mark It Up」
- 「Can't Get It Up If the Girl's Breathing?」
- 「Zydrate Anatomy」
- 「Thankless Job」
- 「Chase the Morning」
- 「Seventeen」
- 「Gold」
- 「Night Surgeon」
- 「At the Opera Tonight」
- 「We Started This Op'ra Shit!」
- 「Needle Through a Bug」
- 「Chromaggia」
- 「Let the Monster Rise」
- 「I Didn't Know I'd Love You So Much」
- 「Genetic Emancipation」
脚注
- ^ (英語)Fangoria: REPO! gets a release date
- ^ (英語)Horror.com review and plot
- ^ (英語)Bloody-Disgusting reviews and plot
- ^ (英語)ShockTillYouDrop reviews and plot
- ^ (英語)ShockTillYouDrop interview describes Pavi as effeminate, wearing women's faces
- ^ (英語)Paris Hilton gets movie musical role
- ^ あのYOSHIKIが、パリス・ヒルトン次回作のプロデューサーに! - シネマトゥデイ
外部リンク
固有名詞の分類
- Repoのページへのリンク