ルノー・メガーヌ
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メガーヌ (Mégane ) は、フランスの自動車製造会社、ルノーが1995年から生産するCセグメントの乗用車である。
注釈
- ^ フォードやアウディでデザイン部長を務め、1987年よりルノーのデザイン部門のトップとして22年間在籍、2009年10月に退職した[2]。
- ^ フランス表記ではLPGの事をGPLと呼称する。
- ^ ごく初期に5ナンバー登録車も存在する。
- ^ 「モノスペース」コンセプトという、当時のヨーロッパ車には無かった、利便性を前面に押し出したセニックはヨーロッパで高い評価を受け、1997年度のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
- ^ 生産はトルコのオヤック・ルノーにて行われる。ヨーロッパの一部の地域、シンガポール、台湾、中華人民共和国、オセアニア、南アメリカなどに導入されている。
- ^ リアシート部分のホイールベースが延長されたモデル。投入する市場によって「ツーリングワゴン」「グランツアラー」と名称が異なる。
- ^ 同カテゴリーのフランス国内およびヨーロッパに於けるベストセラーモデル。5人乗りの通常ボディのセニックと、ボディを延長して7人乗り (3列目のシートは、折りたたみ時にフラットな床面になる折りたたみ。) としたグラン・セニックの2タイプで、日本にはグラン・セニックのみが2005年9月から導入された。なお、日本仕様は全て2.0LDOHCエンジンを搭載している。右ハンドルで、トランスミッションはマニュアルモード付4速AT。また、全面グラスルーフサンルーフもオプションで用意される。
- ^ 一部(ND0型)の6速MTは日産製。
- ^ ルノー・スポールのみ。
- ^ 2,000 rpmで最大トルクの90%となる27.5 kg·mを発生する[9]。
- ^ Double Axle Strut System: ダブル・アクスル・ストラット・システム。動作の影響を受けず常時タイヤ接地面の中心に荷重が掛かるように、キングピンオフセット(キングピン軸とタイヤ中心線が路面で接した2点の距離)を最小化、ノーマルの60 mm→32 mmとされている[9]。
- ^ SM3のフロントマスクを変更したモデル。初代SM3は日産・ブルーバードシルフィのバッジエンジニアリング車であったが、2代目はメガーヌをベースに端正なセダンフォルムを与えられている[16]。
- ^ ボディパネル同士の段差を合わせることを指す。段差を意味する建築用語の「散り」が由来で、チリ合わせは品質基準の一つとなっている。
- ^ ジヤトコ製
- ^ エンジンやサスペンションを支える最下部の独立した骨組み。
- ^ フロントバンパーから繋がるボディフレーム左右の骨組み。
- ^ 効果として、先代比3倍となる横方向の剛性向上・コーナーリング中のフロント部の動きを小さく留め、パワーステアリングの応答性を向上・ブレーキング時、エンジンに掛かる慣性を低減して車両の安定性を向上などの効果が有る[19]。
- ^ 日産車と同じくPCDは114.3
- ^ ソフトなサスペンションとエレガントなインテリアを特徴とする他市場のトップグレードPrivilegeと基本的に同一仕様。GTラインには無い、エアコンの後席吹き出し口が設けられている。フェーズIIへの移行を機に廃止された。
- ^ プレミアムラインに比べて、サスペンションが強化され、合わせてエクステリアもスポーティーな雰囲気とされた。
- ^ エンジンには手を入れられておらず、サスペンションのセッティング、デザイン、シート、メーター表示などの違いなどで個性を演出している[21]。
- ^ 2013年9月、従来の115psに加えて128psが追加された[22]。
- ^ Turbo Control efficiency: 高効率制御のターボエンジン
- ^ 195psと220psはハッチバック及びエステート、265psと275psはRSに搭載。
- ^ Direct Common rail Injection: コモンレール式直噴エンジン
- ^ イギリスでは100g/km以下は自動車税が課されないほか、ドイツでは排気量別の課税はされるものの、95g/km以下はCO2排出量ベース課税が免除される。その他、低CO2車はヨーロッパ圏の各国で優遇策が計られている[23]。
- ^ 排出量1g当たりの出力は1.52ps
- ^ 先代を36ps上回る最高出力250ps/183kW、最大トルク34.7kg·m/340N·m。1,900rpmで約80%の27.8kg·mを発生するため、低速でも扱いやすい特性となっている[25]。当初は250ps、2012年に265psのR.S.265となった。
- ^ 275ps/202kW、36.8kg·m/360N·m、前後重量配分は65:35[26]、シャシーは、ブリヂストンのPOTENZA RE050Aに合わせてチューニングされた[27]
- ^ 予想を上回る人気で注文が殺到したため1,000台とされた[28]。
- ^ 先代比で、それぞれ−73L、+21L
- ^ 250psの最高出力を誇る2.0Lターボ“F4R”エンジン+6MTを搭載、レカロ製バケットシートやブレンボ製ローターを装備する。左ハンドルのみ。
- ^ エレガントなインテリアを基調とした事実上のノーマル仕様。スピードメーターはデジタル表示となる[40]。
- ^ ホイールはプレミアムラインの16インチ→17インチへ変更、サスペンションのスプリングが固められて車高も10mm低くなり、外観と共にスポーティ仕様となっているが、ステアリングは女性でも自然に扱えるフィーリングとなっている[41]。
- ^ メカニズムに大きな変更はないが、LEDポジションランプを内蔵したバンパーと新造形のラジエーターグリルの採用でフロントマスクを一新。価格は7万円引き下げられた。
- ^ エステートGTとは異なり、GTラインと同じくM4Rエンジンを搭載する。価格は5ドア比プラス10万円[42]。
- ^ エステートGTラインをベースに、エンジンをM4RからR.S.用の2.0Lツインスクロールターボを220psにデチューンしたF4Rに換装している。2012年に限定販売されたエステートGT同様にルノー・スポールが手掛けているが、こちらは通常のカタログモデルとなる[43]
- ^ 2011年10月発売。シャシーは、サーキット走行も視野に入れたR.S.の“カップ”に比べて日常走行寄りの“スポール”を採用している。専用色のブランナクレメタリックにブラックレザーシート、BOSEオーディオシステム、18インチブラックアロイホイールなどを装備。取り扱いは全国17店舗のルノー・スポールスペシャリストディーラーのみ[46]。
- ^ 2012年7月発売。スポーツツアラーの2.0L DOHCターボエンジン搭載モデル。左ハンドル、6MTのみで、GT専用シャシー、BOSEオーディオシステム、18インチアロイホイール等を装備。ボディカラーはグレーのグラン・エクリプスとホワイトのブラン・グラシエの2種で、各色限定30台の計60台。
- ^ 2012年7月発売。R.S.をベースに19インチタイヤのブリヂストン「ポテンザRE050A」と19インチロッドリムホイール、専用ステッカー、シリアルプレートを装着。取り扱いは全国17店舗のルノー・スポールスペシャリストディーラーのみ[47]。
- ^ F1でルノーがエンジンを供給するレッドブルがコンストラクターズタイトルを獲得したことを記念したモデル[48][49]。
- ^ 2014年1月発売。フランスの国家憲兵隊が使用する車両をイメージしたモデルで、フロントマスクはフェーズIとなる。ボディカラーは通常のラインナップには無いソリッドのブルーで、実車に比べて濃い色合いとなっている[50][51]。
- ^ 2014年3月に市販車初の7分台となる7分58秒44を達成したクプラ280に対抗し、直ちに8分以下を表す“UNDER8”プロジェクトを始動して新型モデルを開発、7分54秒03のタイムで記録を更新した[32][59]。
出典
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- ^ “ルノーのデザイントップ交代…ルケマン後任は元マツダのヴァンデンアッカー”. Response. (2009年4月11日)
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- ^ “ルノー・メガーヌ ルノースポール(FF/6MT)【短評】”. webCG. (2012年9月9日)
- ^ a b “ルノー・メガーヌII【海外試乗記】”. webCG. (2002年10月30日)
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- ^ “ルノー メガーヌ R.S. 「275トロフィー」、ニュル市販FF車最速に…7分54秒36”. Response. (2014年6月17日)
- ^ “【リコール】ルノー メガーヌRS 制動力が低下”. Response. (2009年1月29日)
- ^ “【リコール】ルノー メガーヌ と セニック…燃料が漏れる”. Response. (2009年4月24日)
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