RIZIN DECADEとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > RIZIN DECADEの意味・解説 

RIZIN DECADE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/16 14:39 UTC 版)

RIZIN DECADE
イベント詳細
シリーズ RIZIN
主催 RIZIN FF事務局
開催年月日 2024年12月31日
開催地 日本
埼玉県さいたま市
会場 さいたまスーパーアリーナ
開始時刻 午後1時
試合数 全22試合[注 1]
放送局 スカパー!
ABEMA
U-NEXT
RIZIN 100 CLUB
RIZIN LIVE
入場者数 23,010人
イベント時系列
RIZIN LANDMARK 10 RIZIN DECADE RIZIN.50

RIZIN DECADE(ライジン・ディケード)または雷神番外地(ライジンばんがいち)、Yogibo presents RIZIN.49(ヨギボー・プレゼンツ・ライジン・フォーティーナイン)は、日本総合格闘技団体「RIZIN」の大会の一つ。

2024年12月31日埼玉県さいたま市さいたまスーパーアリーナで開催された。

概要

10回目を迎えた大晦日大会。10周年記念大会として大会名は『RIZIN DECADE[1]。2部構成 [注 2]で行われた[2]

第1部は、Bellatorとの合同企画が検討されていたが[3][4]、興行としてのBellatorが事実上消滅したことでプラン変更。BreakingDown CEOの朝倉未来と協業し[5]、朝倉未来推薦選手(チーム朝倉未来)と平本蓮推薦選手(BLACK ROSE)による対抗戦「雷神番外地(ライジンばんがいち)」が行われ、チーム朝倉未来が4勝、BLACK ROSEが3勝でチーム朝倉未来が勝利した[6]。なお、第1部のオープニングにて、2025年5月4日に東京ドーム大会が開催されることが発表された[注 3][7]

第2部は、RIZINのナンバーシリーズであるRIZIN.49が行われた。全試合が総合格闘技(MMA)の試合となり、メインカードとして5大タイトルマッチが行われる予定だったが、王者と挑戦者各1名ずつの怪我により3大タイトルマッチとなった。メインイベントでは現RIZINフェザー級王者の鈴木千裕と第3代RIZINフェザー級王者クレベル・コイケによるRIZINフェザー級タイトルマッチが行われた。結果は激闘の末、クレベルがフルマークで判定勝ちを収め、約1年半ぶりに王座返り咲きを果たした[8]。また、現RIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザと第4代RIZINフェザー級王者のヴガール・ケラモフによるRIZINライト級タイトルマッチ、現RIZINフライ級王者の堀口恭司と現EFCフライ級王者のエンカジムーロ・ズールーによるRIZINフライ級タイトルマッチが行われ、ライト級タイトルマッチは、ソウザがケラモフに1R三角絞めで一本勝ちを収め、RIZIN史上最多となる4度目の王座防衛に成功、フライ級タイトルマッチでは、堀口がフルマークで判定勝ちを収め、王座初防衛に成功した。その他、現RIZIN女子スーパーアトム級王者の伊澤星花ルシア・アプデルガリムとノンタイトルで対戦し、1R一本勝ちを収め、無敗記録を15連勝まで伸ばした。現RIZINバンタム級王者井上直樹の怪我による欠場のため、元谷友貴秋元強真がRIZINバンタム級王座次期挑戦者決定戦にて対戦、結果は元谷がフルマークで判定勝ちを収め、RIZIN.50のバンタム級タイトルマッチにおける井上への挑戦権を獲得した。

大晦日の1日を通して格闘技のビッグマッチが行われ続ける2部構成の記念イベントとなり、当日は11時半開場[9]。13時に第1部、17時頃に第2部が開始。第2部のメインイベントの3R開始とともに年が明け[10]、終了時刻は2025年1月1日の0時頃となった。

PPVは第1部・第2部それぞれを分割して配信するほか、第1部から第2部までをセットにしたものも配信された。

当初、第1部として世界的なトップボクサーたちのボクシングマッチが中心となり、メインイベントでは元WBC世界ライト級暫定王者のライアン・ガルシア安保瑠輝也による2分8Rボクシングルールのエキシビションマッチや将来ボクシング界のスーパースター候補として期待されているアマチュア156勝・全米アマチュア選手権18度優勝・プロ6戦無敗の新星カーメル・モートンや、ライアン・ガルシアの弟のショーン・ガルシアなどの参戦、総合格闘技(MMA)ルールの試合も2~3試合ほど行われる予定であったが、ガルシアの練習中の怪我により、ガルシア vs. 安保を含むボクシングのエキシビションマッチが延期、MMAルールでの試合がRIZIN.49にスライドすることになった[11][12]。これらの試合の延期に伴いチケットの払い戻しも実施した[13]。しかし、翌2025年3月に榊原信行RIZIN CEOが違約金等について弁護士を交えた話し合いを行っていることを明かしており、事実上の消滅状態にあるとされている[14][15]

対戦カード

雷神番外地

第1試合 MMAルール 66.0kg契約ワンマッチ 5分3R
五明宏人 vs. 赤田プレイボイ功輝 ×
5分3R終了 判定2-1
第2試合 MMAルール 66.0kg契約ワンマッチ 5分3R
安井飛馬 vs. 黒薔薇くん ×
5分3R終了 判定3-0
第3試合 キックボクシングルール 66.0kg契約ワンマッチ 3分3R
× YURA vs. 朝久泰央
3分3R終了 判定0-3
第4試合 MMA特別ルール 63.0kg契約ワンマッチ 5分2R
冨澤大智 vs. 三浦孝太 ×
1R 1:53 KO(左膝蹴り)
第5試合 オープンフィンガーグローブキックボクシングルール 58.0kg契約ワンマッチ 3分3R
× 野田蒼 vs. 篠塚辰樹
1R 2:04 TKO(3ダウン:左フック)
第6試合 オープンフィンガーグローブキックボクシングルール 77.0kg契約ワンマッチ 3分3R
× 細川一颯 vs. 宇佐美正パトリック
2R 2:59 KO(左ボディブロー)
第7試合 スタンディングバウト特別ルール 100.0kg契約ワンマッチ 2分6R
安保瑠輝也 vs. シナ・カリミアン ×
2分6R終了 判定3-0

Yogibo presents RIZIN.49

第0試合 RIZIN甲子園 MMAルール 61.0kg契約ワンマッチ 5分2R
RIZIN甲子園 決勝戦
横内三旺 vs. ⻫藤健心 ×
1R 3:03 リアネイキッドチョーク
第1試合 MMAルール 61.0kg契約ワンマッチ 5分3R
× 大雅 vs. 梅野源治
5分3R終了 判定0-3
第2試合 MMAルール 120.0kg契約ワンマッチ 5分3R
× 貴賢神 vs. エドポロキング
1R 3:22 TKO(スタンドパンチ連打)
第3試合 MMAルール 66.0kg契約ワンマッチ 5分3R
武田光司 vs. 新居すぐる ×
3R 4:07 テクニカル判定3-0
第4試合 MMAルール 71.0kg契約ワンマッチ 5分3R
× 矢地祐介 vs. 桜庭大世
1R 0:26 TKO(左フック→パウンド)
第5試合 MMAルール 59.0kg契約ワンマッチ 5分3R
× 神龍誠 vs. ホセ・トーレス
5分3R終了 判定1-2
第6試合 MMAルール 120.0kg契約ワンマッチ 5分3R
上田幹雄 vs. キム・テイン ×
2R 2:31 KO(左膝蹴り)
第7試合 MMAルール 61.0kg契約ワンマッチ 5分3R
福田龍彌 vs. 芦澤竜誠 ×
1R 0:54 KO(左フック)
第8試合 MMAルール 66.0kg契約ワンマッチ 5分3R
× YA-MAN vs. カルシャガ・ダウトベック
5分3R終了 判定0-3
第9試合 MMAルール 66.0kg契約ワンマッチ 5分3R
× 久保優太 vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ
2R 2:30 TKO(グラウンドパンチ)
第10試合 MMAルール 61.0kg契約ワンマッチ 5分3R
RIZINバンタム級王座次期挑戦者決定戦
元谷友貴 vs. 秋元強真 ×
5分3R終了 判定3-0
※元谷がバンタム級王座次期挑戦権を獲得。
第11試合 MMAルール 49.0kg契約ワンマッチ 5分3R
伊澤星花 vs. ルシア・アプデルガリム ×
1R 2:21 腕ひしぎ十字固め
第12試合 MMAルール 71.0kg契約 5分3R
RIZINライト級タイトルマッチ
ホベルト・サトシ・ソウザ vs. ヴガール・ケラモフ ×
1R 4:45 三角絞め
※サトシが4度目の王座防衛に成功。
第13試合 MMAルール 57.0kg契約 5分3R
RIZINフライ級タイトルマッチ
堀口恭司 vs. エンカジムーロ・ズールー ×
5分3R終了 判定3-0
※堀口が王座初防衛に成功。
第14試合 MMAルール 66.0kg契約 5分3R
RIZINフェザー級タイトルマッチ
× 鈴木千裕 vs. クレベル・コイケ
5分3R終了 判定0-3
※クレベルが第6代王座を獲得。

カード変更

カード変更は以下の通り。

→第1部として開催予定だった上記3試合は、ガルシアが練習中に手を怪我したため試合延期。

脚注

注釈

  1. ^ 第1部:全7試合、第2部:全15試合。
  2. ^ 当初は3部構成を予定していたが、後述の理由により、2部構成に変更された。
  3. ^ 発表当初は「THE MATCH 2」として朝倉未来対平本蓮の再戦がメインイベントとして行われる予定だったが、平本の負傷により「RIZIN男祭り」に改題したうえで、別の試合がメインイベントに指定された。

出典

  1. ^ RIZIN大晦日大会名は「DECADE」(ディケイド)“年越し&3部構成”榊原CEOが表明/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online (2024年11月5日). 2024年11月5日閲覧。
  2. ^ 【RIZIN】大晦日は2部構成で5年ぶりのカウントダウン年越しイベントに「この10年間の集大成」「朝からこれでもかってくらい格闘技づくしの大晦日」(ゴング格闘技)”. Yahoo!ニュース. 2024年11月5日閲覧。
  3. ^ 【RIZIN】榊原CEO『ベラトール大みそか日本大会』について言及「全面対抗戦の可能性も…」UFCとも交渉継続”. ORICON NEWS (2024年3月23日). 2024年12月19日閲覧。
  4. ^ 【RIZIN】榊原CEO、Bellator日本大会開催に言及「年越しをしてから行う可能性もある」”. eFight【イーファイト】格闘技情報を毎日配信! (2024年11月5日). 2024年12月19日閲覧。
  5. ^ 【RIZIN】大みそか第2部に朝倉未来が参加!「僕の推薦選手とRIZINの対抗戦とか…」榊原CEOと会談”. ORICON NEWS (2024年12月7日). 2024年12月8日閲覧。
  6. ^ 【RIZIN】朝倉未来vs.平本蓮の”代理戦争”推薦ファイターの対抗戦6試合が決定”. ORICON NEWS (2024年12月22日). 2024年12月22日閲覧。
  7. ^ 【雷神番外地】対抗戦は朝倉未来軍が4勝3敗で平本蓮軍に勝利、安保が16.6kg差のカリミアンの反則暴走にも負けず判定勝ち、宇佐美パトリックがBD細川を悶絶KO、篠塚が野田にK...”. ゴング格闘技 - GONKAKU. 2025年4月16日閲覧。
  8. ^ 【RIZIN】大晦日に王者・鈴木千裕にクレベル・コイケが挑戦! 1年半ぶり因縁の再戦「私はチャンピオンに戻りたい」(クレベル)「大晦日にリベンジして本当のチャンピオンに自分は...”. ゴング格闘技 - GONKAKU. 2024年11月5日閲覧。
  9. ^ RIZIN DECADE 大会情報/チケット”. RIZIN公式サイト. 2024年12月3日閲覧。
  10. ^ RIZINファンが選ぶベストバウト2024」『YouTube』、該当時間: 16:14~2025年2月8日https://www.youtube.com/watch?v=rYZ-L5cyoY4 
  11. ^ 【RIZIN】“ボクシング界の問題児”ライアン・ガルシア、大みそかに安保瑠輝也と対戦決定”. ORICON NEWS (2024年11月19日). 2024年11月19日閲覧。
  12. ^ Fanmio - Experience what's next”. fanmio.com. 2024年11月19日閲覧。
  13. ^ “RIZIN DECADE チケット払い戻しに関するお知らせ - RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト” (英語). https://jp.rizinff.com/_ct/17739370 2024年12月19日閲覧。 
  14. ^ 千葉修宏. “RIZIN榊原信行CEO 安保瑠輝也vsライアン・ガルシア消滅示唆「金で解決しようと交渉中」 - 格闘技 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2025年4月16日閲覧。
  15. ^ 「大きな契約違反になる」RIZINを放置して復帰するライアン・ガルシアへ榊原信行CEOが法的措置”. バトル・ニュース. 2025年4月16日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  RIZIN DECADEのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「RIZIN DECADE」の関連用語

RIZIN DECADEのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



RIZIN DECADEのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのRIZIN DECADE (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS