R-SAPIXとは? わかりやすく解説

SAPIX中学部

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/17 13:26 UTC 版)

SAPIX Yozemi

SAPIX中学部(サピックスちゅうがくぶ)は、小学5年生~中学3年生の難関高校受験を対象とした学習塾1989年設立。2011年10月1日より代々木ゼミナール系の株式会社日本入試センターが経営母体となっている。。

創立以来、開成慶應女子・国立大学附属(筑駒筑附学附お茶女等)・早慶附属等へ多くの合格者を輩出している。

もともと難関国私立を中心とした実績がブランドであったが、公立高校希望の中堅層生徒も在籍し、近年は増加傾向にある。「夜スペ」として注目されている杉並区立和田中学校(前任の民間人校長藤原和博、後任の代田昭久共々リクルート出身)における課外授業も担当していた。SAPIXでは大手資本塾のように急拡大戦略をとらず、25校舎の展開であり、質の高い教師を各校舎に配置すべく教師の育成に力を入れている。

歴史

1989年中学受験高校受験に合格実績を伸ばしていたTAP進学教室から、講師が生徒ともに独立して誕生した。その際小学部は「株式会社ジーニアスエデュケーション」、中学部は「株式会社サピエンス研究所」としてそれぞれ独立した。1990年代以降、首都圏の学習塾の中ではトップレベルの合格実績を保っている。[要出典]2007年度より、株式会社サピエンス研究所では、大学受験のNEXUS部門をSAPIX高校部と改称している(現在では、高校部は「Y-SAPIX高校生コース」として独立している)。

2009年9月、日本入試センターがSAPIX中学部・高校部を運営するサピエンス研究所の全株式を取得し、子会社化した。なお、2011年10月1日付けでSAPIX中学部を運営する「株式会社サピエンス研究所」は小学部を運営する「株式会社ジーニアスエデュケーション」を吸収合併した。現在は、小学部・中学部とも株式会社日本入試センターの事業である。

独自のカリキュラム

英語数学の主要教科は公立中学校3年分を2年でほぼ終わらせ、残った1年で総復習や難関国私立で出題される高校分野及び入試演習にあてている。そのため、進度は非常に速い。

「MAIN SAPIX」と呼ばれるテキストが基本教材である(小学6年生は「コアマスター」を国語、理科、社会で使用)。教科や学年によってそれぞれの位置づけは異なる。また、別途発展的な内容やまとめ、学校別入試問題などの補足的なテキストが「ASSIST」として中学3年生の時期を中心に配布される(中1、中2でも配布あり)。代表的なものとしては、数学のテキストとして「repeat &Repeat」という冊子を月に一度配布している。中2のみ、英語と数学はA授業とB授業があり、二度繰り返し復習することで定着を図る。

各教材は、原則1授業に1冊配布されることを売りにしている。そのことによって生徒の好奇心をくすぐると称している。テキストは自社正社員による製作である。[1]全体に物量的に非常に多くなっているのは、授業中に扱うテキストと宿題とをかねているせいでもある。

主な公開模試は実力診断サピックスオープン、志望校診断サピックスオープン、学校別サピックスオープンである。[2]

3年は前期にGS特訓(ゴールデンウィーク・サピックス)など、2年・3年は後期にSS特訓(サンデー・サピックス)などを受けられる。更に受験期直前の3年に対して、正月特訓や元日K特訓(慶女、開成志望者が対象)が用意されている。[3]

指導体制・方針

基本的に各講師が1科目を担当する科目選科制をとっている(教師数の問題から複数科目を担当する講師もある)。また、科目ごとに専任正社員講師が分担して直接自社テキストを製作をしている。[4] 小学5,6年生は45分授業。週1(6年生のみ理社が受講可能な限定校舎も含む場合は週2)。[5] 中学1年生は60分授業。5科目の場合は週2。授業時間は週5時間。 3科目の場合は週1。授業時間は週3時間。[6]

中学2年生は60分授業。英数B授業は90分授業。5科目の場合は週3。授業時間は週8時間。 3科目の場合は週2。授業時間は週6時間。[7]

中学3年生は180分授業(理社と3科生用の英数は60分)。5科目の場合も3科目の場合も週3。授業時間は週11時間。[8] 上記の授業時間は講習時において例外もある。

小5,6は学習を習慣付ける。中1で基礎を身に付け、中2で発展させる。中3で演習するというらせん型カリキュラムが特徴的。拘束時間が長いのも特徴の一つである。3年生にもなると、主要科目は1日3時間行われる。しかし一方でゆったりとした時間をいかして生徒と教師とのコミュニケーションをとれるという利点もあり、雑談のなかに難関校合格のための受験に終わらない知識をちりばめる講師もいれば、生徒との関係性構築とリラックスとに当てる講師もいる。長い時間の中で各講師が自由に教育をアレンジでき、それが特徴となっている。

Y-SAPIX

SAPIX中学部を経営しているサピエンス研究所が経営している中高一貫校生向けの大学受験対策塾である。2006年度から始まった。1つの授業に2人の教師がついているという授業方針を取り入れている。SAPIX中学部の校舎で授業を展開しているため、基本的にはSAPIX中学部の教師が授業を担当している。

2011年3月に「Y-SAPIX中学部」として独立し、現在は「Y-SAPIX 中高一貫・中学生コース」として展開している。

校舎

脚注

関連項目

外部リンク


R-SAPIX

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SAPIX中学部」の記事における「R-SAPIX」の解説

SAPIX中学部経営しているサピエンス研究所経営している中高一貫校生向けの大学受験対策塾である。2006年度から始まった1つ授業2人教師ついているという授業方針取り入れている。SAPIX中学部校舎授業展開しているため、基本的にSAPIX中学部教師授業担当している。 2011年3月に「Y-SAPIX中学部」として独立し、現在は「Y-SAPIX 中高一貫中学生コース」として展開している。

※この「R-SAPIX」の解説は、「SAPIX中学部」の解説の一部です。
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