確率測度
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 12:34 UTC 版)
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確率論における確率測度(かくりつそくど、英: probability measure)は、標本空間に事象となる完全加法族が与えられたとき、事象の確率を測る測度のことである。一般の測度の公理(完全加法性など)に加えて、標本空間の測度は 1 であることが公理に加わる[3]。
確率測度は、アンドレイ・コルモゴロフが『確率論の基礎概念』(1933年)[4]で確率を公理的確率へと拡張する上で導入された。
確率を「事象の測度」ととらえることにより、確率を公理的立場から決定し、非等確率空間における理論的確率も求められるようになった。
確率測度は物理学からファイナンスや生物学まで様々な分野において応用されている。
導出の必然性
根元事象が無数にある場合は確率をラプラスの古典的確率で定義することができない。また、アンドレイ・コルモゴロフは自身が見出した定理(コルモゴロフの拡張定理)により、確率を無限次元に対して拡張できる必要十分条件として、確率関数がσ-加法性を満たすことを見出し、測度としての公理的確率を提唱した。
定義

函数 μ が事象空間上の確率測度であるためには、以下の2つの条件が満たされなければならない。
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