現像
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/07 17:46 UTC 版)
現像(げんぞう)とは、銀塩写真において、露光することによって撮影された写真・映画の感光材料(フィルム・乾板・印画紙)を薬品(現像液)で処理して、画像・映像(潜像)を出現・可視化(顕像)させることである[1][2][3]。
注釈
- ^ 処方は亜硫酸ソーダ: 20 g/重亜硫酸ソーダ: 5 g/ヘキサメタ燐酸ナトリウム: 0.5 gで、これらを順次温湯にて溶解し、最後に水を加えて1000 mlにする。1000 mlで35mmフィルム36枚撮りで20本処理できる。新液は保存性が高いが、使用液は保存中に汚濁が生じたら廃棄しなければならない。
- ^ 現在一般に使われている小型タンクではなく、吊り下げ式の深タンクのことである。
- ^ 平皿現像液の処方及び標準現像時間は現在一般に使用されている小型タンクにそのまま転用することができる。
- ^ 1964年にアグファ(アニリン会社)と事業統合したゲヴァルト写真製造、および1928年にアグファと合併したアンスコを含む。
- ^ 前身の六櫻社、小西六本店を含む。のちのコニカ、現在のコニカミノルタホールディングス
- ^ メトールがアグファを権利者とする商品名であるので、イーストマン・コダックではこの名で販売していた。
- ^ レシピに「重亜硫酸ソーダもしくは酸性亜硫酸ソーダまたは異性重亜硫酸カリ(メタカリ)」とある場合に、同量のメタカリをこれに代えることができる。
- ^ 海外のレシピでは一水塩炭酸ナトリウム(炭酸ナトリウム一水和物)となっている場合が多いが、国内では入手しづらく入手の容易な無水炭酸ナトリウムに使用量を換算して代替するのが通例であるので、この一覧でもそれに準ずることとし、原処方にて「一水塩炭酸ナトリウム(一水塩炭酸ソーダ)」と特に指定のある場合のみ“一水塩”と併記して記載するものとする。
- ^ 特にレシピで指定のない限りは、必ず最後に溶解すること。
- ^ かつて「コダルク」の商品名で販売されていたアルカリ剤の主成分。現在は入手できないので、これで代用して調合する(レシピによっては硼砂で代用する。)
- ^ 例として「標準寫眞處方集」ではハイドロキノンが5.9 g、無水炭酸ソーダが11.5 g、ブロムカリが1.7 gになっている。
- ^ 処方にメトールが使われているものならばフェニドンに代替できる。使用量はメトールの1/10。
- ^ 拓大写研のレシピに依る。「寫眞處方大事典」では0.5 gとなっている。
- ^ メトールがアグファを権利者とする商品名であるので、富士写真フイルムではこの名で販売していた。
- ^ かつて「ナボックス」の商品名で販売されていたアルカリ剤の主成分。現在は入手できないので、これで代用して調合する(レシピによっては“ホウ砂”で代用する。)
- ^ "Digitaltruth Photo"掲載のレシピでは一水塩 5.75 gとなっている。
- ^ "Digitaltruth Photo"掲載のレシピでは一水塩 1.2 gとなっている。
- ^ "Digitaltruth Photo"掲載のレシピでは一水塩 14 gとなっている。
- ^ "Digitaltruth Photo"掲載のレシピでは1.5 gとなっている。
- ^ 解熱鎮痛剤である「タイレノール」を粉砕して調合する。
- ^ “「DrFrankenfilm」のレシピに拠る[14]”。
- ^ “p-アミノフェノール塩酸ナトリウムの代わりに解熱鎮痛剤であるタイレノールで調製するタイプのロジナールの別名 [15]”。
- ^ 原処方では30錠×500 mgだが、日本では300 mg処方の錠剤しか無いため50錠使用する。
- ^ 「通俗寫眞藥品解說(加除訂正第三版)」所載のレシピ (p.389)に拠る。
- ^ 「通俗寫眞藥品解說(加除訂正第三版)」所載のレシピ(p.388)に拠る。
- ^ メトールがアグファを権利者とする商品名であるので、小西六写真工業ではこの名で販売していた。
- ^ かつて「コニグレイン」の商品名で販売されていたアルカリ剤の主成分。現在は入手できないので、これで代用して調合する(レシピによっては“ホウ砂”で代用する。)
- ^ 拓大写研のレシピではコニグレイン2 gを調合することになっているが、小西六写真工業が公表したレシピには記載がない。
- ^ メトールがアグファを権利者とする商品名であるので、オリエンタル写真工業ではこの名で販売していた。
- ^ 拓大写研のレシピに記載されているが、オリエンタル写真工業の公表したレシピには記載が無い。
- ^ 拓大写研のレシピでは2 gとなっている。
- ^ 「新写真処方と特殊写真処方集」では4.5 gとなっている。
- ^ 「新写真処方と特殊写真処方集」ではコダルク2.25 gとなっている。
- ^ a b 「特集フォトアート '77 No.60」掲載のレシピには記載がない。
- ^ 「新写真処方と特殊写真処方集」では0.5 gとなっている。
- ^ 「特集フォトアート '77 No.60」掲載のレシピでは58.5 gとなっている。
- ^ 「特集フォトアート '77 No.60」掲載のレシピでは一水塩炭酸ソーダ50 gとなっている。
出典
- ^ a b デジタル大辞泉『現像』 - コトバンク、2011年11月30日閲覧。
- ^ a b カメラマン写真用語辞典『現像』 - コトバンク、2011年11月30日閲覧。
- ^ a b 百科事典マイペディア『現像』 - コトバンク、2011年11月30日閲覧。
- ^ プログレッシブ和英中辞典(第3版)『現像』 - コトバンク、2011年12月3日閲覧。
- ^ a b デジタル大辞泉『C-41現像』 - コトバンク、2011年11月30日閲覧。
- ^ a b c d 『図解入門よくわかる最新半導体プロセスの基本と仕組み』、佐藤淳一、秀和システム、2010年2月 ISBN 4798025232 、p.100.
- ^ Wall, 1890, p.30–63.
- ^ Photographic Almanac, 1956, p. 149–155
- ^ a b Langford, Michael (2000). Basic PHOTOGRAPHY 7th EDITION. Oxford: Focal Press. pp. 210; 215–216. ISBN 0 240 51592 7
- ^ Photographic Almanac, 1956, p. 429–423
- ^ 「印畫修整の實際」(p.236)
- ^ “Homebrew Rodinal”. 2016年11月15日閲覧。
- ^ “Homebrew Rodinal”. 2016年12月18日閲覧。
- ^ [1] 2016年11月27日閲覧。
- ^ [2] 2018年5月1日閲覧。
- ^ “How to make Rodinal”. 2016年12月26日閲覧。
- ^ “Homebrew Rodinal -pa_Rodinal film developer -”. 2017年4月8日閲覧。
- ^ “Parodinal-”. 2018年5月1日閲覧。
- ^ a b 自社現像、レトロエンタープライズ、2011年12月2日閲覧。
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