Pentium II ODP
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 05:35 UTC 版)
「Pentium II」の記事における「Pentium II ODP」の解説
「Pentium Pro#アップグレード」も参照 1998年8月に、0.25μm版のPentium IIのコアを流用したSocket 8向けのオーバードライブプロセッサも登場した。Pentium IIであることからMMX命令にも対応しているほか、Pentium Proよりも16ビットコードの処理能力が改善している。逓倍率は5.0倍に固定で、FSB 66 MHzにおいて333MHz動作。FSB 60 MHzの環境では300 MHzの動作となる。キャッシュ容量はL1が32 KBで、L2が512 KB。マルチプロセッサは2基までにしか対応しない。 日本では公式には発売されず、直輸入品が細々と出回った程度だった。内部構造はいわゆる「CPU下駄」に近く、CPUコアとL2キャッシュメモリのチップはモバイル版のように統合されてはおらず分離しており、むしろPentium II Xeonに近いと考えることもできる。 のちにサードパーティから発売されたSocket 8用の「CPU下駄」ではi440FXチップセットにしか対応していなかったが、Pentium II ODPであればそのような制限は無かったため、一部のPentium Pro搭載機ではほぼ唯一のアップグレードパスとなった。
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