P. lemoinei
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:29 UTC 版)
「プシロプテルス」の記事における「P. lemoinei」の解説
Psilopterus lemoinei(Moreno & Mercerat, 1891)はP. bachmanniと同時期に生息して非常に似た生態的地位を占めたと考えられているが、P. lemoineiの方が推定体重7キログラム近くと大型である。本種は脛足根骨の遠位端であるレクトタイプ標本 MLP-162 により定義されているが、様々な化石が本種に割り当てられている。化石は中新世中期にあたるアルゼンチンのサンタクルス州サンタクルス層およびモンテレオン層の数多くの地点から発見されている。頭骨の上部と上顎骨およびあまり傾斜していない前眼窩窓の前縁部が特徴である。残る骨格の差異については Sinclair と Farr が執筆した1932年の論文で言及されている。多様な標本の間で不一致が数多く散見されるが、これは年齢あるいは性に起因するものとされている。しかし、現在P. lemoineiとP. bachmanniに分類されている資料は、詳細に検討すると種レベルで再分類できる可能性がある。 シノニムは以下の通り。 Patagornis lemoinei Moreno & Mercerat, 1891 Psilopterus australis Moreno & Mercerat, 1891 Pelecyornis tubulatus Ameghino, 1895 (P. australisのシノニム) Phororhacos modicus Ameghino, 1895 Staphylornis gallardoi Mercerat, 1897 (P. australisのシノニムである可能性あり) Staphylornis erythacus Mercerat, 1897 (P. australisのシノニムである可能性あり) Pelecyornis tenuirostris Sinclair & Farr, 1932 (P. australisのシノニム)
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