LMS 8F形蒸気機関車とは? わかりやすく解説

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LMS 8F形蒸気機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/27 15:53 UTC 版)

LMS 8F形蒸気機関車
1968年7月下旬、ロストックホールのスタニアー8F 48476号機関車
基本情報
運用者 ロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道
イギリス国鉄
設計者 ウィリアム・スタニア英語版
製造所 LMS クルー、ホーウィック工場
バルカン・ファウンドリー
ノース・ブリティッシュ・ロコモティブ
LNER ダーリントン、ドンカスター工場
GWR スウィンドン工場
SR ブライトン、イースティフ、アシュフォード工場
ベイヤー・ピーコック
製造年 1935年 - 1946年
製造数 852両
運用終了 1968年
主要諸元
軸配置 2-8-0(1D)
軌間 1,435 mm
長さ 19.22 m
機関車重量 73.26 t
先輪 1,003 mm
動輪径 1,435 mm
シリンダ数 2気筒
シリンダ
(直径×行程)
470 mm × 711 mm
ボイラー圧力 1.55 MPa
燃料 石炭
燃料搭載量 9.1 t
水タンク容量 18,000 l
引張力 144.3 kN
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LMS 8F形蒸気機関車(LMS 8Fがたじょうききかんしゃ)は、イギリスロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道(LMS)が導入した蒸気機関車の1形式である。ウィリアム・スタニア英語版が設計した車輪配置 2-8-0(1D)の大型貨物用機関車で、1935年から1946年までに852両が製造された。

概要

LMSではミッドランド鉄道時代からのスモールエンジンポリシーを引き継いだために、貨物の取扱量の増大に対処できずに苦しんでいた。当時のLMSは、出力では見劣りのするLMS ガラット級蒸気機関車英語版7F形を2両、補機に増結して対応した。

8Fの設計には、5形(ブラックファイブ)の2シリンダー配置が組み込まれている。最初は出力区分7Fに分類されていたが、後に8Fに変更された。イギリス陸軍省は、208両の8F形をベイヤー・ピーコックバルカン・ファウンドリーに製造させ、さらに51両を徴収した。

第二次世界大戦の勃発時に、本形式は、第一次世界大戦におけるGCR 8K形蒸気機関車英語版の役割をなぞる形で、国の標準貨物用機関車に選ばれた。

陸軍省向けの8F形の生産は、安価なWD オーステリティ級蒸気機関車英語版が導入された1943年まで続いた。イギリス国内向けの生産は1946年まで続いた。

参考文献

  • Cotterell, Paul (1984). The Railways of Palestine and Israel. Tourret Publishing. ISBN 0-905878-04-3 
  • Hudson, Mike; Atkins, Philip (September 2007). “Locos lost at sea. The all-time definitive record”. The Railway Magazine (IPC Media Ltd) 153 (1277). ISSN 0033-8923. 
  • Hughes, Hugh (1981). Middle East Railways. Continental Railway Circle. ISBN 0-9503469-7-7 
  • Hunt, David; Jennison, John; James, Fred; Essery, R.J. (2005). LMS Locomotive Profiles, no. 8 - The Class 8F 2-8-0s. Didcot: Wild Swan. ISBN 1-905184-08-5 

外部リンク




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