KENZAN!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/25 17:22 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『KENZAN!』(けんざん)は、講談社が年3回発行していた小説誌。2006年11月創刊。時代小説を掲載する。
発行月は3月、7月、11月。〈書籍型雑誌〉[1]であり、雑誌ではなく書籍扱いであるため、バックナンバーも書店で購入することができる。
時代小説を書いたことのない作家に初の時代小説を書かせたり、台湾の作家高陽(かおやん)の作品を翻訳掲載したりするなど、時代小説に新たな風を吹き込むための試みを行っている。
2011年7月発売の第15号以降、刊行が途絶えており、歴史作家の伊東潤のブログによれば、休刊となったとされる[2][3]。
掲載リスト
小説
- 新作小説
- 秋山香乃『雨に添う鬼』8-10号
- 阿部牧郎『曇天に窓があく』(2008年7月、ISBN 978-4-06-214766-8)3-5号
- 荒山徹『柳生大戦争』(2007年10月、ISBN 978-4-06-214344-8)1-3号
- 荒山徹『柳生大作戦』5-11号
- 池永陽『緋色の空』(2009年5月、ISBN 978-4-06-215470-3)2-7号
- 伊東潤「画龍点睛」(9)、「表裏者」(10)
- 稲葉稔『隠密拝命 八丁堀手控え帖』(2008年10月、ISBN 978-4-06-215055-2)4-6号
- 稲葉稔 『囮同心 深川醜聞始末』(2010年3月、ISBN 978-4-06-216104-6)8-10号
- 岩井三四二『南大門の墨壺』(2007年10月、ISBN 978-4-06-214345-5)1-3号
- 岩井三四二『覇天の歌』(2009年9月、ISBN 978-4-06-215763-6)6-9号
- 宇江佐真理「藤太の帯」(7)
- 梶よう子『迷子石』10,11号
- 神野オキナ『黒指のカイナ』 6-8,10,11号
- 北森鴻『双獣記』7-10号
- 金重明『悪党の戦』(2009年1月、ISBN 978-4-06-215225-9)5-7号
- 金重明『斗星の北天にあるに』9-11号
- 西條奈加「はなれ相生」(9)、「龍神の井戸」(10)、「手折れ若紫」(11)
- 佐藤友哉『風不死岳心中』8-11号
- 田牧大和『三悪人』(2009年1月、ISBN 978-4-06-215200-6)4-6号
- 田牧大和「舞う桜」(8)、「逸れる蛍」(9)、「隠す雪」(10)
- 畠中恵『アイスクリン強し』(2008年10月、ISBN 978-4-06-215006-4)1-5号
- 葉室麟「太閤謀殺」(7)、「謀攻関ケ原」(8)、「星火綺譚」(11)
- 火坂雅志「墓盗人」(4)
- 平山夢明『朧夜半次郎』2,4-8号
- 宮本昌孝『おねだり女房 影十手活殺帖』(2007年3月、ISBN 978-4-06-213886-4)1号
- 森福都『楽昌珠』(2007年10月、ISBN 978-4-06-214346-2)1-3号
- 森谷明子『葛野盛衰記』(2009年10月、ISBN 978-4-06-215846-6)3-7号
- 山崎洋子『横濱お吉異聞』10,11号
- 米村圭伍『山彦ハヤテ』(2008年2月、ISBN 978-4-06-214539-8)1-4号
- 米村圭伍「山彦ハヤテ」シリーズ 6-8号
- 翻訳小説
- 高陽(かおやん)(中国語版wikipedia)『荊軻』6-11号
- 再録再読傑作館
細谷正充監修。過去の名作を再録するコーナー。1号から9号まで掲載された。
- 白石一郎「雑兵」
- 島田一男「お控え様行状記」
- 五味康祐「真田八勇士色かがみ」
- 戸板康二「辻のわらじ」
- 村上元三「夢の塔」
- 藤本泉「媼繁昌記」
- 山手樹一郎「豆腐屋剣法」
- 都筑道夫「外道すごろく」
- 戸川幸夫「五つの願い」
その他
- 石川英輔『実見江戸の暮らし』(2009年12月、ISBN 978-4-06-215935-7)1-9号
- 平岩弓枝 1-6,8,9号
- 菊地ひと美 8-11号
- 中村彰彦 8-11号
脚注
- ^ 創刊号表紙参照
- ^ 国立国会図書館サーチ 検索結果
- ^ 歴史作家伊東潤のブログ【仍如件(よってくだんのごとし)2】 「KENZAN!」休刊のお知らせ
外部リンク
花留め
(KENZAN! から転送)
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ナビゲーションに移動 検索に移動花留め(はなどめ)は、華道において花が動かないように支える用具である。
花を飾る際に花を立てて活き活きと見せることは古くから行われており、花瓶においてはその縦長あるいは細口の形状によって花を立てて保持することができる。口の広い花瓶においては主役となる花の脇に別の草や花などを添え支えることが行われており、下草留めと呼ばれる。1330年(元徳2年)頃に作られ観心寺に伝えられる「金銅蓮華花瓶」には、花瓶の口に主役となるレンゲとは異なる草が配されており、下草留めを表す最古のものと考えられている[1]。束ねた藁などを用いて花を固定する方法も古くから行われており、込み留めと呼ばれていた。
室町時代から江戸時代にかけて華道が盛んになると、花を飾るために様々な容器が用いられるようになり、同時に様々な花留めが使われるようにもなった。一般的には七宝留めと呼ばれる穴のあいた金属板が用いられ、時には扇子や花切り鋏が花留めとして使われることもあった。明治時代に入ると多数の針を束ねた剣山留めが登場し広く普及した。
脚注
- ^ 『日本いけばな文化史』 p.61
関連項目
参考文献
- 海野弘 『華術師の伝説』 アーツアンドクラフツ、2002年、ISBN 4-901592-12-2
- 大井ミノブ編 『いけばな辞典』 東京堂出版、1976年
- 工藤昌伸 『日本いけばな文化史1 いけばなの成立と発展』 同朋舎出版、1992年、ISBN 4-8104-1109-5
固有名詞の分類
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