Internationalized Resource Identifierとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Internationalized Resource Identifierの意味・解説 

Internationalized Resource Identifier

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/20 15:12 UTC 版)

Internationalized Resource IdentifierIRI)とは、Uniform Resource Identifier (URI) を拡張したものである(URI自身も Uniform Resource Locator (URL) を拡張したもの)。国際化資源(リソース)識別子とも。URI ではASCII文字セットのサブセットに制限されていたが、IRI は Universal Character Set (Unicode/ISO 10646) を含むことができ、漢字、仮名文字、ハングル、キリル文字などを使うことができる。

RFC 3987 で定義されている。

仕様上の重要点は、IRIがURIを置き換える別体系ではなく、必要に応じてURIへ写像できる補完概念として定義されている点である[1]RFC 3987 では、ASCII に含まれない文字はUTF-8のオクテット列へ変換したうえでパーセントエンコードしてURIへ写像し、この変換はURIそのものに対しては恒等であり、再適用しても変化しないとされる[1]。そのため、IRIは人間に読みやすい多言語表現を許容しつつ、既存のURIベース実装と互換性を保つための入口として機能する[1][2]。また、ドメイン名を用いる ireg-name 成分では、既存の名前解決系との相互運用性を高めるため、各ラベルにToASCII操作を適用してASCIIへ変換する運用も示されている[1][2]

RDF 1.1 では、IRI は RDF グラフ中の識別子として扱われ、絶対 IRI であることが求められる[3]。RDF では IRI の比較に追加の正規化を行わず、単純な文字列比較で等価性を扱うため、表記の選び方そのものがデータの相互運用性に直結する[3]。また、URI に対してのみ定義された操作に IRI を用いる場合には、RFC 3987 の写像規則に従って URI へ変換してから扱うことが求められる[3][1]。さらに HTTP URI を用いて資源を識別し、参照時に機械可読な表現を返すという Linked Data の実践では、URI 設計と多言語対応を結びつける識別子基盤として IRI を位置づけられる[3][4]

利点

URI を多言語対応させることで、ラテンアルファベットに不案内なユーザーにもわかりやすくなり、Unicodeの入力が難しくないと仮定すれば、URIシステムへのアクセス可能性が広がる。

欠点

IRI と ASCII の URI の混合は、実際には別のサイトであるにもかかわらず、あるサイトにいるかのように錯覚させることができ、フィッシング詐欺が容易になる。例えば、www.ebay.com や www.paypal.com の "a" を見た目が似ていて異なる文字コードの文字(キリル文字の"а"など)に置換し、そのIRIを不正なサイトを指すように設定する。

現在のキーボードでは、他の言語のWebリソースへのアクセスは非常に難しい。逆に、オープンソースのプログラム(それ以外も)はそのような問題を避けるため、ラテン文字のみで書かれることが多い。

脚注

出典

  1. ^ a b c d e RFC 3987: Internationalized Resource Identifiers (IRIs)” (英語). RFC Editor (2005年1月). 2026年3月20日閲覧。
  2. ^ a b Internationalized Resource Identifiers (IRIs)” (英語). W3C Internationalization. 2026年3月20日閲覧。
  3. ^ a b c d RDF 1.1 Concepts and Abstract Syntax” (英語). W3C (2014年2月25日). 2026年3月20日閲覧。
  4. ^ Best Practices for Publishing Linked Data” (英語). W3C (2014年1月9日). 2026年3月20日閲覧。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Internationalized Resource Identifier」の関連用語

Internationalized Resource Identifierのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Internationalized Resource Identifierのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのInternationalized Resource Identifier (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS