イン・スパイト・オブ・オール・ザ・デインジャーとは? わかりやすく解説

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イン・スパイト・オブ・オール・ザ・デインジャー

(In Spite of All the Danger から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/02 22:58 UTC 版)

イン・スパイト・オブ・オール・ザ・デインジャー」(In Spite of All the Danger)は、クオリーメンの楽曲である。クオリーメンが初めて録音した楽曲で、演奏には当時のメンバーであるジョン・レノンポール・マッカートニージョージ・ハリスンジョン・ダフ・ロウ英語版コリン・ハントン英語版の5人が参加している。マッカートニーが作曲し、ハリスンがギターソロを担当した関係から、作者名は「マッカートニ=ハリスン」と表記されている。レコーディングは、1958年5月から7月の間にフィリップス・サウンド・レコーディング・サービス英語版で行なわれた。


注釈

  1. ^ a b マーク・ルイソン英語版は、スタジオの日誌にグループ名の記載がなく、裏表紙に「Arthur Kelly of Quarrymen」と記されているだけで、セッションの日付は正確には不明としている[1]。2005年に建物の全面の壁に設置された銘板には、セッション日が「1958年7月14日 (月)」と記されているが、これについても「どのような根拠をもって、この日付となっているか証明されたことはない」としている[1]
  2. ^ a b マッカートニーは、マーク・ルイソンとのインタビューで、「実際には僕が書いた曲で、ジョージがギターソロを弾いたんだ。僕らは誰も著作権や出版についての知識も興味もなかった。実際僕らが作った曲はみんなのものだと思っていた」と語っている[4]
  3. ^ ウォルター・エヴェレットは、ギターは音が増幅されたアコースティック・ギターとしている[9]。マーク・ルイソンは、レノンとマッカートニーがアコースティック・ギターを演奏し、ハリスンは「マッカートニーが所有するエルピコ・アンプに通してピックアップしたもの」を使用したとしている[1]
  4. ^ マッカートニーは、ルイソンとのインタビューで「僕がリードを歌ったと思う。僕の歌だったんだ。エルヴィスの曲によく似ている。僕がエルヴィスをやったんだ」[32]と語っており、『ザ・ビートルズ・アンソロジー』では「ジョンと僕が歌った」[8]と語っている。一方で、レノンは1975年4月のポール・ドリューとのインタビューで「僕が両曲(『ザットル・ビー・ザ・デイ』と『イン・スパイト・オブ・オール・ザ・デインジャー』)とも歌った。当時の僕はいじめっ子で、ポールに自分の曲を歌わせることさえしなかった」と語っている[33]。エヴェレットは「レノンがリードを歌い、マッカートニーがシンプルなデスカント英語版を提供しているのが聴こえる」[9]とし、ルイソンは「ジョンは『イン・スパイト・オブ・オール・ザ・デインジャー』で再びリードを歌い、ポールは全体を通してより素晴らしいハーモニーを提供している」[33]と述べている。マクドナルドも、リード・ボーカルを歌ったのはレノンとしている[19]

出典

  1. ^ a b c d e f g Lewisohn 2013, p. 177.
  2. ^ Ingham 2009, p. 14, "Danger" was a McCartney-penned doo-wop ballad.
  3. ^ a b c d e Lewisohn 2013, p. 171.
  4. ^ Lewisohn 1988, p. 6.
  5. ^ Lewisohn 2013, pp. 142, 178.
  6. ^ The Beatles 2000, p. 22.
  7. ^ MacDonald 2005, p. 45n1.
  8. ^ a b The Beatles 2000, p. 23.
  9. ^ a b c d e f g Everett 2001, p. 26.
  10. ^ Ingham 2009, p. 14.
  11. ^ Winn 2008, p. 2.
  12. ^ Everett 2001, p. 55.
  13. ^ Pedler 2003, p. 22.
  14. ^ Lewisohn 1988, pp. 6–7.
  15. ^ Atkinson, Malcolm. “The Quarry Men's First Recordings”. Abbeyrd’s Beatle Page. 2008年5月11日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2021年8月15日閲覧。
  16. ^ Lewisohn 2013, pp. 178–179.
  17. ^ Lewisohn 2013, pp. 179, 821n50.
  18. ^ a b Everett 2001, p. 371n23.
  19. ^ a b c MacDonald 2005, p. 45.
  20. ^ Lewisohn 2013, p. 821n50.
  21. ^ Summer Tour”. PaulMcCartney.com. MPL Communications Ltd. 2021年8月15日閲覧。
  22. ^ US Tour”. PaulMcCartney.com. MPL Communications Ltd. 2021年8月15日閲覧。
  23. ^ One On One”. PaulMcCartney.com. MPL Communications Ltd. 2021年8月15日閲覧。
  24. ^ Freshen Up Tour”. PaulMcCartney.com. MPL Communications Ltd. 2021年8月15日閲覧。
  25. ^ BBC One – Paul McCartney at the Cavern Club”. BBC Online. 2021年8月15日閲覧。
  26. ^ Womack, Kenneth (2014). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four [2 volumes]. ABC-CLIO. p. 465. ISBN 0-3133-9172-6 
  27. ^ Nowhere Boy - Original Soundtrack | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年8月15日閲覧。
  28. ^ MacDonald 2005, pp. 45, 45n1.
  29. ^ a b Lewisohn 2013, p. 177, John, Paul and George with their guitars (John and Paul acoustic, George using a pickup through Paul's Elpico amp) ....
  30. ^ a b Everett 2001, p. 26, John, Paul and George, all with amplified acoustic guitars ....
  31. ^ a b Lewisohn 2013, p. 178, ... George [takes] the guitar solo..
  32. ^ Lewisohn 1988, p. 7.
  33. ^ a b Lewisohn 2013, p. 178.
  34. ^ Everett 2001, p. 26, ... [Harrison provides] vocal 'fills' ....
  35. ^ Lewisohn 2013, p. 178, ... George adds an 'ah' backing..


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