地温勾配
【英】: geothermal gradient
地温は、地球内部の熱源から地表に伝播{でんぱ}してくる熱エネルギーに起因して、深度の増加とともに高くなる。この温度の増加の割合を地温こう配という。世界の多くの堆積盆地{たいせきぼんち}の平均的地温こう配は 1.5 ~ 5 ℃ / 100m である。石油成因説で、現在最も有力とされているケロジェン根源説では、温度(埋没深度)が炭化水素を熟成させる支配要素の一つとなっている。この熟成の程度を知る手掛かりとして地温こう配が利用されることが多い。 |

地温勾配
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地温勾配(ちおんこうばい、英: geothermal gradient)とは、地下深度に対する温度上昇率のこと。地下増温率とも言う。地下は一般に、地熱により深いところほど温度が高い。この温度上昇率が地温勾配である。
日本の地殻浅部で、付近に火山など熱異常の原因となるものがない場所では、地温勾配は0.03℃/m前後(100mにつき3℃)であることが知られている。地熱の約45~85%は地殻に含まれる元素の放射性崩壊から発生している[1]。
海洋では、測定器の先端を海底に突き刺して地温勾配を調べる。
脚注
関連項目
外部リンク
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