ジーン・ストラトン・ポーターとは? わかりやすく解説

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ジーン・ストラトン・ポーター

(Gene Stratton-Porter から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/01 16:56 UTC 版)

ジーン・ストラトン・ポーター
Gene Stratton-Porter
誕生 1863年8月17日
アメリカ合衆国 インディアナ州 ウォバッシュ郡 ラグロ英語版
死没 (1924-12-06) 1924年12月6日(61歳没)
アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロサンゼルス
言語 英語
国籍 アメリカ合衆国
代表作 『そばかすの少年』
『リンバロストの乙女』
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ジーン・ストラトン・ポーターGene Stratton-Porter1863年8月17日 - 1924年12月6日)は、アメリカ合衆国インディアナ州ウォバッシュ郡出身の作家、自然写真家、博物学者、映画プロデューサー。日本では小説『そばかすの少年』『リンバロストの乙女』の作者として知られている。

経歴

1863年8月17日、アメリカ合衆国インディアナ州ウォバッシュ郡ラグロ英語版近郊の農場に生まれる[1]。12人兄弟の末っ子で、幼少期の名前はジュニーヴァ・グレース・ストラトン(Geneva Grace Strattton)で、小学校に上がる頃にジュニーヴァをジェニーヴ(Geneve)に改名している[2][1]。当時は南北戦争の最中で、周辺地域はまだ開拓が始まって間もない頃で豊かな自然が残っており、幼いジーンは父マークの影響もあり野外での遊びを何よりも好んだ[3]。病気がちな母メアリーに代わって兄たちがジーンの面倒をよく見たが、1872年、ジーンが9歳のときに兄レアンダーが18歳でウォバッシュ川で水死してしまう[4][1]。1874年、病状が悪化した母の病気療養のため、姉アナスタシアの嫁ぎ先でもある近隣の町ウォバッシュに一家で移住し、ジーンは地元の公立学校に入学する[4][1]。約4か月後、母メアリーが死去する[5]

ジーンはその後、高校まで進学するが、最終学年の年に姉アナスタシアの看病を理由に退学する[6]。1883年、姉アナスタシアが死去する[1]。1884年の夏、ジーンはインディアナ州ノーブル郡ローム・シティー英語版近くのシルヴァン湖を訪れる[7]。シルヴァン湖周辺は州内でも人気のリゾート地で、ジーンが来たのは1881年の夏に姉たちと訪れて以来であったが、この再訪の際にアダムス郡ジュニーヴァ英語版に住む薬剤師のチャールズ・ドーウィン・ポーターに見初められ文通がはじまる[7]。1885年夏にローム・シティーで再会し、その後も文通を続け、1886年4月21日、二人は結婚する[7]。二人はアダムス郡ディケーター英語版に転居し、この年にジーンは名前をジェニーヴ(Geneve)から短縮形のジーン(Gene)に改名している[8]。翌年、娘のジャネットが誕生する[8]

1888年、ジュニーヴァに移住する[8]。周辺にはリンバロスト(en:Limberlost Swamp)と呼ばれる自然の豊かな湿地帯があり、夫チャールズは林業で成功し、それを元手に本業の薬局を広げ、銀行やホテル経営にも進出し、またリンバロストに購入した土地の地下からは石油が採掘された[9]

1893年にはシカゴ万国博覧会を訪れ、そこで目にした近代的な建築から想を得て、1895年、リンバロストに「小屋(cabin)」(en:Gene Stratton Porter Cabin (Geneva, Indiana))を建てる[10]。その頃、娘のジャネットからクリスマスプレゼントとして携帯用カメラを贈られ、鳥などを撮影して写真と文章を記録するようになる[11]

1900年、ジーンの書いた文章が初めて雑誌に掲載される[12]

1903年、初の著書となる“The Song of the Cardinal”がボブス・メリル英語版社から刊行される[12]

1904年、小説『そばかすの少年』(Freckles)がダブルデイ社から刊行される[12]。累計発行部数が約280万部のベストセラーとなる[13]

1909年、小説『リンバロストの乙女』(A Girl of the Limberlost)がダブルデイ社から刊行される[14]

1919年、10月にカリフォルニア州に初めて訪れ、この地で暮らしていくことを決める[15]

1922年、映画会社を設立する[16]

1924年、カリフォルニア州のカタリーナ島と、ロサンゼルス市のベルウェア地区(en:Bel Air, Los Angeles)に家を建てる[16]。冬を過ごすため、11月にカタリーナ島からロサンゼルスに移る[16]。12月6日、ジーンの乗っていたリムジン路面電車と衝突、ジーンは死去した[16]。遺体はハリウッド・メモリアル・パーク英語版に埋葬された[16]

著書

  • The Song of the Cardinal, 1903
  • Freckles, 1904
  • What I Have Done with Birds, 1907
  • At the Foot of the Rainbow, 1907
  • A Girl of the Limberlost, 1909
  • Birds of the Bible, 1909
  • Music of the Wild, 1910
  • After the Flood, 1911
  • The Harvester, 1911
  • Laddie, 1912
  • Michael O'Halloran, 1915
  • Morning Face, 1916
  • Friends in Feathers, 1917
  • A Daughter of the Land, 1918
  • Her Father's Daughter, 1921
  • The Fire Bird, 1922
  • The White Flag, 1923
  • Wings, 1923
  • Jesus of the Emerald, 1923
  • Tales You Won't Believe, 1925
  • The Keeper of the Bees, 1925
  • The Magic Garden, 1927
  • Let Us Highly Resolve, 1927

日本語訳書

そばかすの少年

原書(Freckles)は1904年刊行。最初の翻訳は村岡花子によるもので、1957年に『そばかす』の題名で秋元書房より刊行、1964年には『そばかすの少年』と改題して角川文庫に収録、最近では2015年に河出文庫より刊行された。他に、白柳美彦訳『そばかすとエンゼル』(講談社マスコット文庫、1966年)、鹿田昌美訳『そばかすの少年』(光文社古典新訳文庫、2009年)などがあり、竹宮惠子によるマンガ版[17]もある。

リンバロストの乙女

原書(A Girl of the Limberlost)は1909年刊行。最初の翻訳は清水暉吉によるもので、1940年に『黄色の帝王蛾 - 原名「リンバロストの少女」』の題名で朝日新聞社より刊行、その後『森の乙女』に改題して1957年、講談社世界少女小説全集に収録された。また同じ1957年、村岡花子による翻訳も『リンバロストの乙女』の題名で秋元書房より出版、1963年には角川文庫に収録、最近では2014年に河出文庫より刊行された。他に、山本藤枝編著『少女のいのり』(偕成社、1961年および1973年)、神戸淳吉著『リンバロストの少女』(集英社マーガレット文庫、1975年)などがある。

脚注

  1. ^ a b c d e 年譜 2009, p. 492.
  2. ^ 解説 2009, p. 474.
  3. ^ 解説 2009, pp. 474–475.
  4. ^ a b 解説 2009, p. 475.
  5. ^ 解説 2009, pp. 475–476.
  6. ^ 解説 2009, p. 476.
  7. ^ a b c 解説 2009, p. 477.
  8. ^ a b c 年譜 2009, p. 493.
  9. ^ 解説 2009, pp. 478–479.
  10. ^ 解説 2009, p. 479.
  11. ^ 解説 2009, p. 478.
  12. ^ a b c 年譜 2009, p. 494.
  13. ^ 解説 2009, p. 481.
  14. ^ 年譜 2009, p. 495.
  15. ^ 年譜 2009, p. 496.
  16. ^ a b c d e 年譜 2009, p. 497.
  17. ^ 『別冊少女コミック』(1979年11月号 - 1980年4月号)に掲載。1982年、小学館より『そばかすの少年』刊行。

参考文献

  • ジーン・ストラトン・ポーター 著、鹿田昌美 訳『そばかすの少年』光文社〈光文社古典新訳文庫〉、2009年5月20日。ISBN 978-4-334-75181-4 
    • 信岡朝子「解説」『そばかすの少年』光文社〈光文社古典新訳文庫〉、2009年5月20日、474-491頁。 
    • 信岡朝子「年譜」『そばかすの少年』光文社〈光文社古典新訳文庫〉、2009年5月20日、492-498頁。 

外部リンク




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