発振器
直流電源からのエネルギーを、所要周波数の振動電圧エネルギーに変換する電子回路。持続性のある振動エネルギー供給を行うためには、波形発生回路の内部で生じる損失を、増幅回路からの一部正帰還などの方法で補充しつづける必要がある。発振波形は目的に応じて正弦波、方形波、バルス波、のこぎり波などがある。基本的な電子回路のひとつで応用範囲が広い。水品の圧電特性を利用した水晶発振器は正確で、発振周波数が温度に影響されず安定的に得られるので時計、無線通信などに必須である。所望周波数の信号だけを通過させるフィルターにも使われる。携帯電話機には水晶発振子が数個使われている。
ファンクションジェネレータ
(Function generator から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/09/06 02:50 UTC 版)
ファンクションジェネレータ(function generator)とは、任意の周波数と波形を持った交流電圧信号を生成することのできる電気計測器である。
主に機器のテスト信号を送り込むために使われ、標準信号発生器と機能や使われ方が似ているが、より低周波の領域で使用される。
初期の製品はアナログ式であったが、近年はディジタル化され任意の波形生成やディジタル変調にも対応した製品が一般的となっている。
仕様
基本的な構成は、電圧・周波数・波形などについての情報を表示する表示器と、これらのパラメタを設定するためのボタンやダイヤル、1個または複数の出力端子(BNC型コネクタが多い)を備える。
- 周波数:下限はDCから、上限は数10~数100MHzまでが一般的である。
- 出力インピーダンス:50Ωが一般的である。
- 波形:正弦波・矩形波・三角波・のこぎり波などが可能だが、最近の機種ではこれらを組み合わせて任意の波形を作ることが可能となっているものが存在する。
- 変調:AM・FM・PM・PWMやディジタル変調が可能である。
メーカー
- アジレントテクノロジー
- 岩通計測
- エヌエフ回路設計ブロック
- 日本テクトロニクス
- 横河メータ&インスツルメンツ
- ローデシュワルツ
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