FUSE (人工衛星)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > FUSE (人工衛星)の意味・解説 

FUSE (人工衛星)

(Far Ultraviolet Spectroscopic Explorer から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/27 13:22 UTC 版)

遠紫外線分光探査機 (FUSE)
打ち上げ前のクリーンルームで撮影
基本情報
NSSDC ID 1999-035A
所属 ジョンズ・ホプキンス大学APL / NASA
打上げ日時 1999年6月4日15時44分(UTC[2]
打上げ場所 ケープ・カナベラル[2]
打上げ機 デルタII[2]
ミッション期間 3年 (設計寿命)[3]
質量 1400 kg[1]
軌道 低軌道
軌道高度 746 km
軌道周期 99.9 分[4]
形式紫外線[1]
観測波長 90.5 - 119.5 nm[1]
公式サイト http://fuse.pha.jhu.edu/
2007年9月現在
脚注: [1][2][3][4]
テンプレートを表示

FUSE(ヒューズ、Far Ultraviolet Spectroscopic Explorer、遠紫外線分光探査機)は、アメリカ合衆国宇宙望遠鏡

1999年6月4日NASAオリジンズ計画の一環として、デルタIIロケットにより打ち上げられた。NASAとアメリカ国内の大学、フランスカナダ宇宙機関との共同プロジェクトで、他の宇宙望遠鏡では観測できない、90.5-119.5nm遠紫外線を観測した。高度約760kmの低軌道に存在し、軌道傾斜角は25度、周期は100分弱。エクスプローラー77号とも呼ばれた。

2007年7月12日、FUSEの姿勢制御に必要な最後のリアクションホイールが故障し、再開の試みも失敗した。衛星自体の状態は良好であったが、観測のための姿勢制御が不可能になり、計画は終了した[3]

科学的成果

FUSEの観測データを下に、400以上の科学論文が執筆された[5]。FUSEの主な目的のひとつに、宇宙の重水素の研究があった。遠紫外線における原子の吸収線輝線の豊富な観測により、FUSEは数多くの銀河系、銀河系外、銀河系間の化学と化学進化を研究することができた。

出典

  1. ^ a b c d e NSSDC Master Catalog Display: Spacecraft”. NASA.gov (2007年5月18日). 2007年9月7日閲覧。
  2. ^ a b c d NSSDC Master Catalog Display: Spacecraft Launch/Orbital Information”. NASA.gov (2007年5月18日). 2007年9月7日閲覧。
  3. ^ a b c NASA HQ (2007年9月6日). “ROSES-07 Amendment 20: Cancel FUSE Legacy Science Program”. Spaceref.com. 2007年9月7日閲覧。
  4. ^ a b FUSE 1 Satellite details”. N2YO.com. 2007年9月7日閲覧。
  5. ^ FUSE Publications”. JHU.edu. 2007年9月7日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「FUSE (人工衛星)」の関連用語

FUSE (人工衛星)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



FUSE (人工衛星)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのFUSE (人工衛星) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS