FOMAとの互換性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 03:14 UTC 版)
NTTドコモがサービスしているFOMAは3GPPが策定しているW-CDMA方式ではあるが、現実には2004年にFOMA基地局の大規模な改修工事を行うまで、海外のW-CDMA方式のサービス (UMTS) との互換性が取れない状態が続いていた。改修工事後は以後のリリースとの互換性が保障されている規格、Release 99に準拠できるように改善され、ローミングの問題はほぼ解決したように考えられている。 これは、NTTドコモがW-CDMAサービスの開始を世界に先駆けて行ったことにも一因がある。W-CDMAの規格の策定にはNTTドコモも関わってきたが、3GPPでの規格策定作業が当初の予定よりも大幅に遅れてしまったにもかかわらず、NTTドコモは2001年サービスインを目指して、まだ規格が固まっていない状況での網構築を進めていた。そのため、その後正式策定されたRelease 99がそれまでのドラフトと互換性がないものとなってしまったことで、FOMA網は他のW-CDMA網と互換性が取れなくなってしまっていた。
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