FA

時事用語のABC

FA（えふえーせい）

FAは、アメリカ大リーグで確立された。日本では1993年から導入されている。一定期間、一軍で活躍した選手に他球団との交渉権を与える制度だ。FA選手は、自分の意思で球団を移籍することができる。

有名な例では、落合選手、清原選手、工藤選手などがFA権を行使して他球団に移籍している。FA権を行使すれば、選手は、どの球団にでも移籍できる。FA選手は、日本の球団だけでなく、アメリカ大リーグへの入団も可能だ。

公式戦が終了すると、FA資格がある選手が公示される。FA資格を得るには「１軍登録期間が９シーズンに達する」ことが必要だ。また一度FA権を行使すると、次は４年後に再び発生する。

当該選手は、FAを行使するかどうかを決め、日本シリーズ終了後７日以内にコミッショナー事務局に申請する。

そのあと、FA選手は個別に球団と交渉して、どの球団と契約するかを決める。このさい、ほかの球団に移籍してもいいし、在籍球団と再契約することもできる。

FAは巨額の金が動く契約としても名高い制度だ。FA選手を獲得する球団は、FA選手の旧球団に対して、補償金を支払わねばならない。これは選手個人に支払われるのではなく、選手を失う球団に対して支払われる補償金だ。補償は、選手年俸額の1.5倍、もしくは、年棒額＋交換選手１人だ。

FA選手を獲得する球団は、さらに選手個人と交渉して契約金と新年棒を決める。他球団に移籍する場合は、契約金が前年度年棒の50％、新年棒が前年度と同額が、それぞれ上限だ。旧球団に在留する場合は、契約金の上限はない。

（2000.11.15更新）