EGFR遺伝子変異陰性肺癌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 20:15 UTC 版)
「エルロチニブ」の記事における「EGFR遺伝子変異陰性肺癌」の解説
既治療非小細胞肺癌を対象にした第III相無作為化比較臨床試験にて、エルロチニブはプラセボと比較して生存期間中央値を2か月間延長させ(エルロチニブ群6.67か月、プラセボ群4.70か月、P <0.01)、延命効果が証明された。また奏功率(腫瘍の最長径が30%以上小さくなった患者の割合)は8.9%、無増悪生存期間は2.2か月で、これらについてもプラセボ群を上回った。また、多変量解析では、腺癌、非喫煙者、EGFR発現が腫瘍縮小と相関していた。 作用機序の同じゲフィチニブは延命効果を証明できなかったが、その違いとして、エルロチニブが最大耐用量 (MTD) を投与されるのに対し、ゲフィチニブはMTDの3分の1量が投与されるという用量の違いによる可能性が指摘されている。
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