DiffServ との組合せ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 03:27 UTC 版)
「IntServ」の記事における「DiffServ との組合せ」の解説
前記のようにフロー単位の制御をおこなう IntServ はスケールせず、大規模なネットワークにおいて使用できないという問題点がある。それに対してフローをクラスにまとめて制御する DiffServ は精密な制御ができないため、トラフィック量が限界にちかづくにつれて QoS が保証されないことが多くなるという問題点がある。そこで、LAN やアクセス網においては IntServ を使用し、コアネットワークにおいては DiffServ を使用するという方法 (たとえば "IntServ over DiffServ" とよばれる方法) が工夫された。 このような方法の多くにおいては RSVP が使用され、そのメッセージがコア網も通過するが、コア網においてはそのメッセージによる資源予約はおこなわれない。そのかわり、エッジルータによってフローごとの要求がクラスごとに束ねられ、コア網においてはクラスごとに資源が確保される。RSVP はもともとこのように端点間のパスのなかの一部だけで動作することができるように設計されている。この方法は、コアネットワークのおおくは余裕があって (オーバープロビジョンされていて) DiffServ がうまくはたらくが、アクセス網においてはしばしば輻輳が発生するという現状に合っていると考えられる。
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