DCOPモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/11 14:27 UTC 版)
モデルは単純である。DCOPを使っているアプリケーションは全てクライアントである。クライアントはDCOPサーバを通して相互に通信する。DCOPサーバは一種の交通管制を行い、メッセージや呼び出しが適切な送信先に届くようにする。全てのクライアントは同列に扱われる。 DCOPでは2種類のアクションが可能である。"send and forget" メッセージは送信するだけで、ブロックされない。"calls" はデータが返されるのを待つ。 送信データは、Qtの全てのクラスに備わっているQDataStreamオペレータを使ってシリアライズされる。これは高速で単純であり、マーシャリングのためのコードを書くのも簡単である。さらにIDL風のコンパイラがあり(dcopidlと dcopidl2cpp)、スタブとスケルトンを生成できる。dcopidlコンパイラを使うと、データ型を間違えないという利点もある。 D-Busは freedesktop.org が標準化したメッセージバスシステムであり、DCOPから強い影響を受けている。KDEの次のバージョンである KDE4では、DCOPがD-Busに置き換えられる予定である。
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