CHEST試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 04:35 UTC 版)
CHEST試験(Chronic Thromboembolic Pulmonary Hypertension sGC-Stimulator Trial)は、CTEPH患者を対象とした偽薬対照無作為化比較試験であり、リオシグアトの有効性および安全性を検証する試験である。投与開始後16週が過ぎた時点で、リオシグアトの有効性が6-MWD(6分間歩行距離)で評価された。CHEST-1試験を完遂した患者は長期投与試験CHEST-2に登録された。CHEST-1試験には261名の患者が登録された。投与開始16週後の6-MWDの差は46m(グラフからは偽群:約-5m、リ群:約39m)であり、有意差があった(P<0.001)他、肺血管抵抗(偽群:23dyn·秒·cm-5増加、リ群:246dyn·秒·cm-5減少)、ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)濃度、WHO肺高血圧症機能分類も有意に改善した。 CHEST-2試験には237名の患者が登録された。中間解析では投与期間1年間での安全性はCHEST-1と同等であり、新たな重要な副作用はない。CHEST-1試験で見られた有効性は、1年間の投与継続後も変わらず、6-MWDは+51±62mであった。WHO分類も47%の患者で改善し、50%の患者で安定化(非悪化)した。
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