CFo-CF1ATP合成酵素における反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 04:23 UTC 版)
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CFo-CF1ATP合成酵素では、ミトコンドリアのFo-F1ATP合成酵素と同様、プロトン濃度勾配を利用してATPの合成を行なっている。ただし、プロトン濃度勾配形成法よりCFo-CF1ATP合成酵素で行なわれるリン酸化反応は光リン酸化と呼ばれている。収支式は以下の通りである。 72 H + in + 24 ADP + 24 Pi ⟶ 72 H + out + 24 ATP ⟶ {\displaystyle {\ce {72H^+ in\ + 24ADP\ + 24Pi -> 72H^+out\ + 24ATP ->}}} カルビン-ベンソン回路へ 詳細は「ATP合成酵素」を参照 なお、CFo-CF1ATP合成酵素はATPアーゼの特徴であるスルフヒドリル基が昼夜によって変化し、昼間は活性が高く、夜間はその活性が低い。 昼間:チオレドキシンによって還元されスルフヒドリル基となる。 夜間:スルフヒドリル基が酸化されてS-S結合して、活性が低下する。 この調節機構は、光合成のできない夜間にCF1部位での無駄なATPの分解を防ぐ役割がある。
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