Bulletproof glassとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Bulletproof glassの意味・解説 

防弾ガラス

(Bulletproof glass から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/07 21:33 UTC 版)

内閣総理大臣の屋外記者会見で使用される防弾ガラス[1]

防弾ガラス(ぼうだんガラス、: bulletproof glass)とは、弾丸を貫通させないことを目的として、一般のガラスよりも強化されたガラスである[2][3]。主に強化ガラス合成樹脂フィルムで接着して作られる[4]

歴史

第二次世界大戦当時の戦闘機キャノピー前面部や、戦車装甲車の覗き窓など、かつては硬化処理されたガラスを積層し、厚さ30 - 60mm程度にして用いていた。しかし、被弾時にひびが入って視界が妨げられること、貫通を防いでもホプキンソン効果により裏面から破片が飛散する場合がある、曲面構造のものは作れない、厚くすると透明度が低下するなどの問題点があった。また、ガラスの代わりに透明ポリカーボネートを積層して軽量化したものも作られたが、視界が歪みやすい、紫外線による劣化や変色が起こりやすいなどの欠点があった。

現在では、主にポリカーボネートポリビニルブチラールポリウレタンなどをガラスとラミネート加工し、より強化されたものが作られている。飛翔する銃弾などの衝撃が加わった際、ガラスが破損することと、ラミネート加工されたプラスチック膜が衝撃を拡散することにより、防弾性を得ている。また、これは経年劣化や紫外線劣化に強くなり、曲面加工もできるようになった。ただし、視界が歪むといったデメリットは避けられない[5]

プラスチック膜を用いることによって比較的軽量に作れることもあり、戦闘用車両にも好んで用いられる。防弾ヘルメットのバイザーに用いられる場合、厚みは約30mmと言われる。

規格

UL-752やNIJ-0108.01などがあり、強度が区分されている[3][6]。EUではEN 356(鋼球の落下、またはさまざまな工具類による打撃)、EN 1063(銃撃)、EN 13541(爆圧)の各規格が関係する。

脚注

  1. ^ 首相、屋外会見に防弾パネル トランプ氏銃撃受け”. 共同通信. 2024年8月21日閲覧。
  2. ^ "防弾硝子". 精選版 日本国語大辞典. コトバンクより2022年9月10日閲覧
  3. ^ a b 防弾ガラス”. 中島硝子工業株式会社. 2022年9月10日閲覧。
  4. ^ "防弾ガラス". デジタル大辞泉、世界大百科事典 第2版. コトバンクより2022年9月10日閲覧
  5. ^ “ワンボックスで銃弾撃退 今どきヤクザはベンツに乗らない”. 日刊ゲンダイDIGITAL (日刊現代). (2017年9月23日). https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/214091/2 2022年9月10日閲覧。 
  6. ^ “クルマの防弾ガラスはどれだけ頑丈なのか?(2ページ目)”. CarMe (ファブリカコミュニケーションズ). (2020年1月9日). https://car-me.jp/articles/11078?p=2 2022年9月10日閲覧。 

関連項目


「Bulletproof glass」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Bulletproof glass」の関連用語

Bulletproof glassのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Bulletproof glassのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの防弾ガラス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS