80式魚雷とは? わかりやすく解説

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80式魚雷

(80式長魚雷 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/11 03:06 UTC 版)

80式魚雷
種類 魚雷(HWT)
原開発国 日本
運用史
配備先  海上自衛隊
開発史
開発者 技術研究本部
開発期間 1965年1975年
製造業者 三菱重工業
諸元
全長 5メートル (16 ft)
直径 483ミリメートル (1.585 ft)

エンジン 電気式
(酸化銀電池+2重反転プロペラ)
誘導方式 アクティブ/パッシブ音響ホーミング+有線誘導
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80式魚雷(はちまるしきぎょらい)は、海上自衛隊が運用していた長魚雷。国産初の有線ホーミング魚雷であり、潜水艦搭載の対潜水艦・対水上艦向け兵装である。開発名称G-RX、装備記号はG-111980年(昭和55年)に制式採用された。開発は技術研究本部、製造は三菱重工業

概要

海上自衛隊は、1960年代末より潜水艦搭載用誘導魚雷として、アメリカ製のMk.37を導入していた。アメリカでは1972年より高性能のMk.48の導入が開始されるなど、日本でもより高性能の魚雷が求められていた。

新型潜水艦用魚雷の開発は、1965年(昭和40年)より開始されており、実用試験は1975年(昭和50年)より行われている。Mk.37を上回る性能の魚雷を開発できたため、これが80式長魚雷として制式採用された。

自己誘導方式のMk.37と異なり、80式は有線誘導が可能で、アクティブ/パッシブ・ソナーを持つ。胴体直径はMk.37と同じ48.3cm、その他のサイズは公表されていないが、Mk.37と同等とされている。海上自衛隊潜水艦の魚雷発射管は直径533mmであるため、発射についてはスイムアウト方式をとる。酸化銀電池を用いた電気推進であり、2重反転プロペラにより推定30kt以上の速度を有するなど、Mk.37を上回る性能となった。

80式の成果を経て、後に大型・高速化した89式(開発名称G-RX2)が開発されている。

海上自衛隊からは退役済みである[1]

脚注

  1. ^ 「写真特集1 自衛艦隊の艦載兵器」『世界の艦船 2019年10月号(通巻第909集)』海人社、2019年9月15日、34頁。 

参考文献




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