2015年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ ロヴィニとは? わかりやすく解説

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2015年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ ロヴィニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/03 13:53 UTC 版)

2015年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ ロヴィニでは、通算10回目となるレッドブル・エアレース・ワールドシリーズの内、2015年5月30日31日クロアチアロヴィニで行われた2015年シーズン第3戦について述べる[1]2014年11月25日に今シーズンのレース開催地が発表された際は、ロシアソチで開催予定であったが、組織上・予算上の問題で開催できなくなり、ロヴィニへ変更されることが2015年3月3日に発表された[2]

概要

予選2日前の5月28日に行われた1回目のトレーニング・フライトでは、14名中6名のパイロットにパイロン・ヒットなどの何らかのミスがあったが[3]、翌29日に行われた3回目のトレーニング・フライトでは、全員がノーミスで飛び切った[4]。風向きの変化が激しく、予選日だけで18回ものパイロン・ヒットがあった中[5]、2位と好発進を見せた室屋義秀はラウンド・オブ・14で敗退し、10位に終わった[6]

同地で行われた2014年シーズン第2戦では、ハンネス・アルヒに0.08秒差で敗れ2位に甘んじたポール・ボノムが、リベンジとキャリア10年目にして前人未到の3連勝を目指したが[7]、ボノムはラウンド・オブ・8でオーバーGによりDNF判定を受け8位、アルヒがロヴィニを2年連続で制した[8]。2位のマルティン・ソンカとはわずか0.071秒差で、レッドブル・エアレース史上最僅差であった[8]

本レースの開催から全レースに参加しているピーター・ベゼネイは、レースが再開された2014年シーズンから母国ハンガリーで設計されたCorvus Racer 540を利用していたが、機体が曲技飛行向けでエアレースには適さないことを理由に今レースをもって使用を中止し、2006年から2008年まで利用していたエッジ540 V2の改良型『エッジ540 V3』へ変更すると発表した[9][10]。参加選手がシーズン途中で他社の機体に変更するのは今シーズン初である[注 1]

マスタークラス

予選


No. パイロット タイム ペナルティ
1 55 ポール・ボノム 54.266
2 31 室屋義秀 54.305
3 95 マット・ホール 54.329
4 21 マティアス・ドルダラー 54.360
5 8 マルティン・ソンカ 54.472
6 22 ハンネス・アルヒ 55.205
7 10 カービー・チャンブリス 56.098
8 99 マイケル・グーリアン 57.541 +2秒1
9 91 ピーター・ベゼネイ 57.714
10 26 フアン・ベラルデ 57.788
11 12 フランソワ・ルボット 59.031
12 9 ナイジェル・ラム 59.983 +5秒2
13 84 ピート・マクロード 59.592 +5秒2
14 27 ニコラス・イワノフ 59.772 +5秒3
  • ^1 水平違反により+2秒のペナルティ
  • ^2 パイロン・ヒットにより+3秒、水平違反により+2秒のペナルティ
  • ^3 水平違反により+2秒、パイロン・ヒットにより+3秒のペナルティ

ラウンド・オブ・14

ヒート 予選1 パイロット1 タイム1 タイム2 パイロット2 予選2
1 5 マルティン・ソンカ 55.808 59.7651 フアン・ベラルデ 10
2 4 マティアス・ドルダラー 58.4521 1:02.0682 フランソワ・ルボット 11
3 6 ハンネス・アルヒ 56.106 59.5161 ピーター・ベゼネイ 9
4 3 マット・ホール 54.818 54.702 ナイジェル・ラム 12
5 7 カービー・チャンブリス 58.8863 55.601 マイケル・グーリアン 8
6 2 室屋義秀 56.7872 54.091 ピート・マクロード 13
7 1 ポール・ボノム 53.968 55.449 ニコラス・イワノフ 14
凡例
ラウンド・オブ・8進出
ノックアウト(敗退)
敗者の中で最速(=進出)
  • ^1 水平違反により+2秒のペナルティ
  • ^2 パイロン・ヒットにより+3秒のペナルティ
  • ^3 ゲート通過時の飛行高度違反×2により+4秒のペナルティ

ラウンド・オブ・8

ヒート 予選1 パイロット1 タイム1 タイム2 パイロット2 予選2
1 4 マティアス・ドルダラー 55.6351 54.216 マルティン・ソンカ 5
2 6 ハンネス・アルヒ 53.817 53.964 ナイジェル・ラム 12
3 8 マイケル・グーリアン 55.200 55.8881 ピート・マクロード 13
4 1 ポール・ボノム DNF2 53.166 マット・ホール 3
凡例
ファイナル4進出
ノックアウト(敗退)
  • ^1 水平違反により+2秒のペナルティ
  • ^2 最大負荷が10Gを越えたためDNF (Did Not Finish) 判定[11]

ファイナル4


No. パイロット タイム ペナルティ
1 22 ハンネス・アルヒ 54.012
2 8 マルティン・ソンカ 54.803
3 95 マット・ホール 54.160
4 99 マイケル・グーリアン DNF1
  • ^1 最大負荷が10Gを越えたためDNF判定[8]

最終結果


パイロット ポイント
1 ハンネス・アルヒ 12
2 マルティン・ソンカ 9
3 マット・ホール 7
4 マイケル・グーリアン 5
5 ナイジェル・ラム 4
6 マティアス・ドルダラー 3
7 ピート・マクロード 2
8 ポール・ボノム 1
9 ニコラス・イワノフ 0
10 室屋義秀 0
11 カービー・チャンブリス 0
12 ピーター・ベゼネイ 0
13 フアン・ベラルデ 0
14 フランソワ・ルボット 0

チャレンジャークラス

スウェーデンのダニエル・リファが2位に2秒以上の差を付けて初優勝した[12][13]

結果


No. パイロット タイム ペナルティ
1 17 ダニエル・リファ 1:05.103
2 11 ミカエル・ブラジョー 1:07.060
3 5 クリスチャン・ボルトン 1:08.643 +2秒1
4 37 ピーター・ポドランセック 1:10.800 +5秒2
5 77 フランシス・バロス 1:13.533 +2秒1
  • ^1 水平違反により+2秒のペナルティ
  • ^2 パイロン・ヒットにより+3秒、水平違反により+2秒のペナルティ

第3戦終了後のランキング

マスタークラス

パイロット トー
タル
1 ポール・ボノム 25
1 マット・ホール 25
3 ハンネス・アルヒ 17
4 ナイジェル・ラム 12
5 マティアス・ドルダラー 10
6 マルティン・ソンカ 9
6 ピート・マクロード 9
8 マイケル・グーリアン 8
9 ニコラス・イワノフ 6
10 室屋義秀 4
11 カービー・チャンブリス 2
11 ピーター・ベゼネイ 2
13 フアン・ベラルデ 0
13 フランソワ・ルボット 0
チャレンジャークラス

パイロット トー
タル
1 クリスチャン・ボルトン 22
2 ダニエル・リファ 20
3 ペトル・コプシュタイン 18
4 ミカエル・ブラジョー 14
5 フロリアン・バーガー 8
6 ピーター・ポドランセック 4
6 フランシス・バロス 4

出典

脚注
  1. ^ 室屋義秀のように改良モデルへ乗り換える選手は既にいる。
  1. ^ 目前に迫った第3戦ロヴィニ”. Red Bull Air Race (2015年5月22日). 2015年9月9日閲覧。
  2. ^ “レッドブル・エアレース2015年シーズン新開催地決定”. Red Bull Air Race. (2015年3月3日). http://www.redbullairrace.com/ja_JP/article/announcement-of-new-tourstop 2015年9月9日閲覧。 
  3. ^ リザルト:マスタークラス・トレーニング1”. Red Bull Air Race (2015年5月28日). 2015年9月9日閲覧。
  4. ^ 室屋選手トレーニング3で最速タイム”. Red Bull Air Race (2015年5月29日). 2015年9月9日閲覧。
  5. ^ ロヴィニ予選日”. Red Bull Air Race (2015年5月30日). 2015年9月9日閲覧。
  6. ^ 浅田真樹 (2015年6月2日). “【エアレース】室屋義秀、第3戦で10位もトップ争いへ視界良好”. Web Sportiva. 集英社. 2015年9月9日閲覧。
  7. ^ リベンジを狙うボノム”. Red Bull Air Race (2015年5月27日). 2015年9月9日閲覧。
  8. ^ a b c 第3戦ロヴィニ:アルヒが2年連続優勝”. Red Bull Air Race (2015年5月31日). 2015年9月9日閲覧。
  9. ^ Log Book - return to Budapest”. Red Bull Air Race (2015年7月2日). 2015年9月10日閲覧。
  10. ^ 新機体を導入したベゼネイ”. Red Bull Air Race (2015年6月29日). 2015年9月11日閲覧。
  11. ^ 第3戦ロヴィニ:決勝レース終了後パイロットリアクション”. Red Bull Air Race (2015年5月30日). 2015年9月9日閲覧。
  12. ^ Rising to the Challenge”. Red Bull Air Race (2015年6月2日). 2015年9月9日閲覧。
  13. ^ 2015 Red Bull Air Race May30-31, Rovinj, Croatia, review”. The Aviation Magazine. 2015年9月9日閲覧。

外部リンク


前レース:
第2戦 千葉
レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ
2015年シーズン
第3戦 ロヴィニ
次レース:
第4戦 ブダペスト



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