2002年の全日本ロードレース選手権とは? わかりやすく解説

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2002年の全日本ロードレース選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/12 17:37 UTC 版)

2002年の全日本ロードレース選手権
前年: 2001 翌年: 2003

2002年の全日本ロードレース選手権 (2002ねん の ぜんにほんロードレースせんしゅけん) は、2002年平成14年)4月14日CP MINEスーパーバイクレース大会で開幕し、同年11月3日鈴鹿2&4レース大会で閉幕した、2002年シーズンの全日本ロードレース選手権である。

最高峰のスーパーバイククラスチャンピオンは渡辺篤スズキ)が獲得した[1]

2002年シーズン

全日本ロードレース選手権が文部科学省より過去40年の国内オートバイ産業の振興・普及に貢献が認められ、本シーズンよりスーパーバイククラスに文部科学大臣杯が冠せられ、シリーズチャンピオン獲得者に授与されることになった[2]

スーパーバイク規定最終年

2年後の2004年シーズンより、FIMスーパーバイク世界選手権のレギュレーション変更が決まったことを受け、日本国内主要メーカーとシリーズを主催するMFJが2001年10月から協議を重ねてきた結果、本年が全日本でのスーパーバイククラス最終年となった。来季2003年シーズンからのトップカテゴリーは独自の新規定「JSB1000」での開催となる[3]

賞典外参戦ではあるが「プロトタイプクラス」の混走が認められ、スズキ梁明加賀山就臣GSV-Rで、カワサキ柳川明ZX-RRで参戦、MotoGP初年度マシンでの走りを国内で見せた。対するスーパーバイク仕様車での参戦となる吉川和多留(ヤマハ)、渡辺篤(スズキ)、玉田誠(ホンダ)は「プロトタイプを1台でも食いたい(吉川)/少しでもプロトタイプに絡む走りを見せたい(渡辺)[4]、/僕だけじゃなくみんなプロトタイプに勝とうと思って走っている(玉田)」と対抗心を見せるシーズン序盤となった[5]

来季を見据えたJSB1000規定のマシンで参戦するチームもあり、スーパーバイク・S-NK(ネイキッド)・プロトタイプ・JSB1000と4クラス混走の多様な車種もみどころとなった。プロトタイプの中にはS-NKクラスで規定された以上の予算をかけたコンストラクターによるマシンも加わり、KENZスズキの北川圭一[6]ヨシムラスズキの芹沢太麻樹[7]モリワキホンダの奥野正、F.C.Cテクニカルスポーツ小西良輝がここに含まれた[8]

スケジュールおよび勝者

Rd. 決勝日 開催イベント スーパーバイク 優勝 250cc優勝 125cc優勝 ST600 優勝 S-NK 優勝
1 4月14日 CP MINEスーパーバイクレース 渡辺篤 小山知良 菊池寛幸 清成龍一 山口辰也
2 5月12日 筑波スーパーバイクレース 玉田誠 小山知良 仲城英幸 清成龍一 須貝義行
3 5月26日 鈴鹿スーパーバイク200km 玉田誠 嘉陽哲久 藤岡祐三 小西良輝 中村健一郎
4 6月9日 オートポリススーパーバイクレース 渡辺篤 大崎誠之 仲城英幸 清成龍一 民辻啓
5 6月23日 もてぎスーパーバイクレース 玉田誠 小山知良 葛原稔永 清成龍一 山口辰也
6 9月1日 SUGOスーパーバイクレース 玉田誠 青山博一 藤岡祐三 手島雄介 山口辰也
7 9月15日 鈴鹿スーパーバイク「R2-1秋祭り」 渡辺篤 青山博一 仲城英幸 小西良輝 川瀬裕昌
8 10月20日 TIスーパーバイクレース 清成龍一 高橋裕紀 仲城英幸 小西良輝 清成龍一
9 11月3日 UFJカードカップ 鈴鹿2&4レース 吉川和多留 山口辰也
チャンピオン 渡辺篤 嘉陽哲久 仲城英幸 清成龍一 山口辰也
  • S-NKクラスはJSB1000との混走開催。

シリーズポイントランキング

スーパーバイククラス

ポイントシステム:
順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位 11位 12位 13位 14位 15位
ポイント 25 20 16 13 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
順位 No. ライダー 使用車両 1
MIN
2
TSU
3
SUZ
4
AP
5
MOT
6
SUG
7
SUZ
8
TI
9
SUZ
ポイント
1 14 渡辺篤 スズキ・GSX-R750 1 3 5 1 5 4 1 10 3 148
2 5 吉川和多留 ヤマハ・YZF-R7 3 2 4 Ret 3 2 2 6 1 140
3 11 辻村猛 ヤマハ・YZF-R7 2 4 24 2 4 3 3 7 2 127
4 100 玉田誠 ホンダ・VTR1000SPW - 1 1 - 1 1 Ret 2 Ret 120
5 8 武田雄一 ホンダ・VTR1000SPW 4 13 2 3 2 Ret - 3 Ret 85
6 6 山口辰也 ホンダ・CBR954RR 6 DNS - 5 6 5 Ret 4 4 68
プロトタイプ(賞典外)
- 4 加賀山就臣 スズキ・GSV-R 2 2 - 1 1 1 Ret 2 Ret -
- 1 梁明 スズキ・GSV-R 1 1 - Ret - - 1 - Ret -
- 17 柳川明 カワサキ・ZX-RR 3 4 1 2 25 - - - - -
- 9 北川圭一 スズキ・GSX-R1000 5 9 3 5 3 Ret - 8 3 -
- 9 沼田憲保 スズキ・GSX-R1000 - - - - - - 7 - - -

関連項目

脚注

  1. ^ 歴代チャンピオン2002 MFJ日本モーターサイクルスポーツ協会 (2025年2月10日閲覧)
  2. ^ 「スーパーバイククラスに文部科学大臣杯が冠せられる」『ライディング No.389』日本モーターサイクルスポーツ協会、2002年5月1日、14頁。
  3. ^ 「JSB1000規則の編募/JSB1000規則骨子」『ライディング No.385』日本モーターサイクルスポーツ協会、2002年1月1日、14頁。
  4. ^ CP MINE決勝レポート MFJ旧公式ウェブサイト(2002年4月14日)
  5. ^ 第2戦筑波決勝レポート MFJ旧公式ウェブサイト (2002年5月12日)
  6. ^ 第3戦鈴鹿200kmスーパーバイクレース 北川圭一総合3位でフィニッシュ KENZ SPORTS (2002年5月26日)
  7. ^ レースの歴史2002・改造無制限のプロトタイプクラスにスイッチ ヨシムラジャパン (2025年2月11日閲覧)
  8. ^ 予選レポート MFJ公式ウェブサイト(2002年5月12日)



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