1996-97シーズンのシカゴ・ブルズとは? わかりやすく解説

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1996-97シーズンのシカゴ・ブルズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 14:19 UTC 版)

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1996-97シーズンシカゴ・ブルズ
NBAチャンピオン
カンファレンス優勝
ディビジョン優勝
ヘッドコーチ フィル・ジャクソン
オーナー ジェリー・ラインズドルフ
アリーナ ユナイテッド・センター
成績
シーズン成績 69勝13敗(勝率.841)
順位 ディビジョン : 1位 (セントラル)
カンファレンス : 1位 (イースタン)
プレーオフ成績 NBAチャンピオン
(ユタ・ジャズ 4–2)

スタッツ@ Basketball-Reference.com
地元メディア
テレビ局 en:WGN-TV
SportsChannel/Fox Sports Chicago
ラジオ局 en:WMVP

1996-97シーズンのシカゴ・ブルズは、ブルズのフランチャイズ31年目のシーズン。ディフェンディングチャンピオンのブルズはNBAファイナルユタ・ジャズを4勝2敗で破り、2年連続5回目の優勝を果たした [1]

チームはオフシーズンに1980年代中心に活躍していたセンターロバート・パリッシュを獲得、セントラル・ディビジョン優勝だけでなくイースタン・カンファレンス最高勝率となる69勝13敗の成績をあげた。

大黒柱のマイケル・ジョーダン及びスコッティ・ピッペンがこの年NBAオールスターゲームに出場した。その他にチームにはリバウンドのスペシャリスト、デニス・ロッドマン、得点力がありプレーメーカーのトニー・クーコッチ[2]スティーブ・カーなどが在籍した[3]

レギュラーシーズン

ブルズは開幕から12連勝を果たし、オールスターブレイク前に42勝6敗の成績をあげた。シーズン最終盤にブライアン・ウィリアムズを獲得、彼は9試合に出場した[4]。チームはレギュラーシーズン最終戦のニューヨーク・ニックス戦でピッペンが逆転3ポイントシュートを外し敗れたため、史上初の2年連続70勝は果たせなかった[5]。ジョーダンは平均29.6得点で得点王となった。

プレーオフ

プレーオフでは1回戦でワシントン・ブレッツに3勝0敗、2回戦のアトランタ・ホークス戦ではホームのユナイテッド・センターで行われた第2戦を95-103で落としたが4勝1敗で勝ち上がり、イースタン・カンファレンスファイナルではマイアミ・ヒートを4勝1敗で破った。

NBAファイナル

NBAファイナル第1戦はホームのユナイテッド・センターで行われ、接戦となったが、終盤にジャズのエース、カール・マローンがフリースローを2本とも失敗[6]、ジョーダンがブザービーターを決めて84-82でブルズが先勝した。NBAファイナルでブザービーターが決まったのは、1985年のファイナルでボストン・セルティックスデニス・ジョンソンが決めて以来のことであった[3]。ホームで行われた第2戦にも勝利したが、敵地デルタ・センターで行われた第3戦、第4戦を落とし、対戦成績は2勝2敗となった。ジョーダンがインフルエンザに罹ったまま臨んだアウェイの第5戦も一時16点差をつけられたが、第2Qにジョーダンが17得点を挙げる活躍で点差を縮めた。ジョーダンは第4Qにも15得点をあげ、残り25秒には同点となる3ポイントシュートを決めるなど、38得点をあげ、90-88でブルズが勝利した[3]。第6戦、第4Q初めにブルズは9点差をつけられていたが、そこから10-0で逆転し、その後ブライオン・ラッセルの3ポイントシュートで同点とされた次の攻撃で、ベースラインからのジョーダンのフェイダウェイシュートで3点差とし[3]、残り28秒でジャズのシャンドン・アンダーソンがレイアップシュートをミス、ジャズはジョーダンのシュートを全力で止めようとしたが、ジョーダンは自らシュートをせずにスティーブ・カーにパスを出し、カーがこのシュートを成功[7]、ラッセルからアンダーソンへのインバウンズパスをピッペンがスティール、トニー・クーコッチがダンクを決めて90-86でブルズが勝利、ジャズを4勝2敗で破り、7年間で5回目の優勝を果たした。ファイナルMVPにはジョーダンが選ばれた[3]

シーズン終了後

シーズン終了後、パリッシュが引退[8]、ウィリアムズはフリーエージェントでデトロイト・ピストンズと契約を結んだ。

1997-98シーズンフィル・ジャクソンヘッドコーチがシーズン終了後退任し、それに伴ってジョーダンもブルズを退団するのではないかと注目される中、チームはNBAファイナルに進出、2年連続でユタ・ジャズと対戦したファイナルでは4勝2敗で6回目のNBAファイナル優勝を果たした[7]

レギュラーシーズン対戦成績

1996–97 NBA記録
チーム ATL BOS CHA CHI CLE DAL DEN DET GSW HOU IND LAC LAL MIA MIL MIN NJN NYK ORL PHI PHO POR SAC SAS SEA TOR UTA VAN WAS
アトランタ 3–1 1–3 1–3 3–1 2–0 1–1 1–3 2–0 1–1 3–1 2–0 1–1 1–2 4–0 2–0 3–1 1–3 3–1 4–0 1–1 2–0 2–0 2–0 1–1 4–0 1–1 2–0 2–1
ボストン 1–3 0–4 0–4 1–2 1–1 1–1 0–4 1–1 0–2 1–2 0–2 1–1 0–4 1–3 0–2 0–4 0–4 0–4 1–3 1–1 1–1 0–2 1–1 0–2 3–1 0–2 0–2 0–4
シャーロット 3–1 4–0 0–4 3–1 1–1 2–0 2–2 2–0 2–0 2–2 1–1 1–1 1–2 2–2 2–0 4–0 3–1 1–2 4–0 1–1 0–2 2–0 2–0 2–0 2–2 0–2 2–0 3–1
シカゴ 3–1 4–0 4–0 3–1 2–0 2–0 3–1 2–0 1–1 4–0 2–0 1–1 2–2 4–0 2–0 3–1 2–2 3–0 4–0 2–0 2–0 2–0 2–0 2–0 3–1 1–1 2–0 2–1
クリーブランド 1–3 2–1 1–3 1–3 2–0 1–1 2–2 1–1 0–2 3–1 2–0 1–1 0–4 2–2 2–0 4–0 1–3 2–2 3–0 1–1 1–1 2–0 0–2 0–2 3–1 1–1 2–0 1–3
ダラス 0–2 1–1 1–1 0–2 0–2 3–1 0–2 0–4 0–4 1–1 2–2 0–4 0–2 0–2 1–3 1–1 1–1 1–1 2–0 1–3 1–3 2–2 1–3 1–3 0–2 1–3 3–1 0–2
デンバー 1–1 1–1 0–2 0–2 1–1 1–3 0–2 1–3 1–3 0–2 1–3 0–4 0–2 1–1 0–4 1–1 0–2 0–2 1–1 2–2 0–4 2–2 2–2 0–4 1–1 0–4 3–1 1–1
デトロイト 3–1 4–0 2–2 1–3 2–2 2–0 2–0 2–0 1–1 3–1 2–0 1–1 0–4 3–1 2–0 4–0 1–2 2–2 2–1 0–2 1–1 1–1 2–0 1–1 3–1 1–1 2–0 4–0
ゴールデンステート 0–2 1–1 0–2 0–2 1–1 4–0 3–1 0–2 0–4 1–1 1–3 0–4 0–2 1–1 1–3 2–0 0–2 1–1 2–0 0–4 2–2 1–3 4–0 0–4 2–0 0–4 3–1 0–2
ヒューストン 1–1 2–0 0–2 1–1 2–0 4–0 3–1 1–1 4–0 1–1 3–1 3–1 0–2 1–1 4–0 2–0 1–1 0–2 2–0 2–2 2–2 4–0 3–1 3–1 1–1 2–2 3–1 2–0
インディアナ 1–3 2–1 2–2 0–4 1–3 1–1 2–0 1–3 1–1 1–1 2–0 1–1 1–3 2–2 2–0 2–2 1–3 1–3 3–0 1–1 1–1 1–1 1–1 1–1 4–0 0–2 2–0 1–3
L.A.クリッパーズ 0–2 2–0 1–1 0–2 0–2 2–2 3–1 0–2 3–1 1–3 0–2 2–2 0–2 2–0 1–3 1–1 0–2 1–1 1–1 2–2 0–4 2–2 4–0 1–3 2–0 1–3 4–0 0–2
L.A.レイカーズ 1–1 1–1 1–1 1–1 1–1 4–0 4–0 1–1 4–0 1–3 1–1 2–2 1–1 2–0 3–1 2–0 1–1 1–1 2–0 4–0 1–3 4–0 2–2 3–1 1–1 1–3 4–0 2–0
マイアミ 2–1 4–0 2–1 2–2 4–0 2–0 2–0 4–0 2–0 2–0 3–1 2–0 1–1 4–0 1–1 3–1 1–3 2–2 3–1 2–0 1–1 2–0 2–0 0–2 3–1 0–2 2–0 3–1
ミルウォーキー 0–4 3–1 2–2 0–4 2–2 2–0 1–1 1–3 1–1 1–1 2–2 0–2 0–2 0–4 0–2 2–1 1–2 2–2 3–1 1–1 0–2 0–2 1–1 1–1 3–1 1–1 2–0 1–3
ミネソタ 0–2 2–0 0–2 0–2 0–2 3–1 4–0 0–2 3–1 0–4 0–2 3–1 1–3 1–1 2–0 2–0 1–1 1–1 1–1 3–1 2–2 0–4 4–0 0–4 1–1 1–3 4–0 1–1
ニュージャージー 1–3 4–0 0–4 1–3 0–4 1–1 1–1 0–4 0–2 0–2 2–2 1–1 0–2 1–3 1–2 0–2 2–2 1–3 2–2 1–1 0–2 1–1 2–0 1–1 0–3 0–2 2–0 1–3
ニューヨーク 3–1 4–0 1–3 2–2 3–1 1–1 2–0 2–1 2–0 1–1 3–1 2–0 1–1 3–1 2–1 1–1 2–2 3–1 3–2 1–1 1–1 2–0 2–0 0–2 3–0 1–1 2–0 4–0
オーランド 1–3 4–0 2–1 0–3 2–2 1–1 2–0 2–2 1–1 2–0 3–1 1–1 1–1 2–2 2–2 1–1 3–1 1–3 2–2 1–1 2–0 1–1 1–1 1–1 4–0 0–2 1–1 1–3
フィラデルフィア 0–4 3–1 0–4 0–4 0–3 0–2 1–1 1–2 0–2 0–2 0–3 1–1 0–2 1–3 1–3 1–1 2–2 2–3 2–2 1–1 1–1 0–2 1–1 0–2 1–3 0–2 2–0 1–3
フェニックス 1–1 1–1 1–1 0–2 1–1 3–1 2–2 2–0 4–0 2–2 1–1 2–2 0–4 0–2 1–1 1–3 1–1 1–1 1–1 1–1 1–3 4–0 3–1 2–2 0–2 1–3 2–2 1–1
ポートランド 0–2 1–1 2–0 0–2 1–1 3–1 4–0 1–1 2–2 2–2 1–1 4–0 3–1 1–1 2–0 2–2 2–0 1–1 0–2 1–1 3–1 2–2 4–0 1–3 0–2 2–2 4–0 0–2
サクラメント 0–2 2–0 0–2 0–2 0–2 2–2 2–2 1–1 3–1 0–4 1–1 2–2 0–4 0–2 2–0 4–0 1–1 0–2 1–1 2–0 0–4 2–2 3–1 1–3 1–1 0–4 4–0 0–2
サンアントニオ 0–2 1–1 0–2 0–2 2–0 3–1 2–2 0–2 0–4 1–3 1–1 0–4 2–2 0–2 1–1 0–4 0–2 0–2 1–1 1–1 1–3 0–4 1–3 0–4 1–1 1–3 1–3 0–2
シアトル 1–1 2–0 0–2 0–2 2–0 3–1 4–0 1–1 4–0 1–3 1–1 3–1 1–3 2–0 1–1 4–0 1–1 2–0 1–1 2–0 2–2 3–1 3–1 4–0 2–0 1–3 4–0 2–0
トロント 0–4 1–3 2–2 1–3 1–3 2–0 1–1 1–3 0–2 1–1 0–4 0–2 1–1 1–3 1–3 1–1 3–0 0–3 0–4 3–1 2–0 2–0 1–1 1–1 0–2 1–1 1–1 2–2
ユタ 1–1 2–0 2–0 1–1 1–1 3–1 4–0 1–1 4–0 2–2 2–0 3–1 3–1 2–0 1–1 3–1 2–0 1–1 2–0 2–0 3–1 2–2 4–0 3–1 3–1 1–1 4–0 2–0
バンクーバー 0–2 2–0 0–2 0–2 0–2 1–3 1–3 0–2 1–3 1–3 0–2 0–4 0–4 0–2 0–2 0–4 0–2 0–2 1–1 0–2 2–2 0–4 0–4 3–1 0–4 1–1 0–4 1–1
ワシントン 1–2 4–0 1–3 1–2 3–1 2–0 1–1 0–4 2–0 0–2 3–1 2–0 0–2 1–3 3–1 1–1 3–1 0–4 3–1 3–1 1–1 2–0 2–0 2–0 0–2 2–2 0–2 1–1

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 1996-97 Chicago Bulls Roster and Stats - Basketball-Reference.com”. 2020年6月16日閲覧。
  2. ^ ブルズ後期3連覇で主力を務めたトニー・クーコッチ「デュラントがベストプレーヤー」”. バスケットボールキング (2020年5月11日). 2020年6月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e Top Moments: Chicago Bulls beat Utah Jazz in memorable 1997 Finals”. nba.com. 2020年6月16日閲覧。
  4. ^ SI Profiles the Life and Death of Former Bulls Center Brian Williams”. 2020年6月16日閲覧。
  5. ^ Mike Wise (1997年4月20日). “Knicks Shock the Bulls to Sew Up Third Spot”. ニューヨーク・タイムズ. 2020年6月16日閲覧。
  6. ^ Brandon Judd (2020年5月15日). “Karl Malone, Scottie Pippen and the trash talk that impacted the Utah Jazz’s first trip to the NBA Finals”. deseret.com. 2020年6月9日閲覧。
  7. ^ a b 歴代名シリーズ編③MJが見せた“完璧すぎる”エンディング/プレーオフ特別企画30”. バスケットボールキング (2018年5月28日). 2020年6月16日閲覧。
  8. ^ Howard Ulman (1997年9月7日). “Ex-Celtic Parish Ends His Career After 21 Years”. ロサンゼルス・タイムズ. 2020年6月16日閲覧。

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