7:地獄からの訪問者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 03:52 UTC 版)
船に戻ったタイタスとアンリは作戦会議をする。電話の怪人物が、敵の姦計であることは明らかで、適当な誰かを洗脳した傀儡であろう。2人に恐怖を与えて陸に上げるための罠であり、乗ったら敵の思う壺と結論付ける。 そのとき、悪臭芬々たる人影が船に近づいてきて、「エイマリー・ウェンディー‐スミス」を名乗り話しかけてくる。そいつは自分が30年以上前に失踪したエイマリー卿本人であると述べ、とうに人間の肉体を失っており、脳だけを汚穢の器に移植されているのだという。卿は地底イカに拉致され、知識を搾取され尽くし、今タイタスたちへの伝言役に遣わされて来た。卿は、やつらは30年間で変わった現代地理、社会情勢、原子力科学の進捗状況などを特に知りたがっていることを説明する。喋りすぎたことをテレパシーで感知されたために始末されるが、死にたくて仕方がないと思い続けていた彼にとっては望むところであった。卿はタイタスに「原子力だ。アザトースを読め。「妖蛆の秘密」から学べ」と遺言を告げると、汚泥となり崩れ果てた。
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