鴎外訳の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 16:55 UTC 版)
鴎外訳の流麗な文語体の雅文に魅了され、木下杢太郎・斎藤茂吉・阿部次郎・小泉信三など、明治末期から昭和(戦前)にかけて『即興詩人』を持参してイタリア各地を巡礼遍歴する文学者・学者が続出した。その中には上田敏や正宗白鳥等もいた。 今日でもイタリア旅行に当たって『即興詩人』を携える者が多く、特に画家・装幀家安野光雅は、鴎外訳『即興詩人』に惚れ込み、周りに『即興詩人』の魅力を布教宣伝して回り、作品の舞台となったイタリア各地を巡りスケッチした画文集・口語訳を出版している。
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